トラベルライターが注目する、世界の新オープンホテル 4選
2024年も巨匠建築家やスターデザイナーが手掛けるホテルが続々とオープンを予定している。海外旅行も復調の兆しをみせる今日、今こそぜひチェックしておきたい、注目のニューオープンホテルをトラベルライターの古関千恵子さんに聞いた。
ザ・リヴィエラ・マヤ・エディション・アット・カナイ/メキシコ・リビエラ マヤ
カンクンから車で南へ1時間足らず。ゲートで仕切られたリゾート・コミュニティ「カナイ」の最旬リゾートが2024年1月にオープンしたばかりの「ザ・リヴィエラ・マヤ・エディション・アット・カナイ」。3マイルの白砂ビーチと熱帯雨林に囲まれた、620エーカーの自然保護区にあり、「サスティナブル・ラグジュアリー」という新しいコンセプトを打ち立てている。 ホテリエのイアン・シュレーガーとロックウェル・グループがインテリアを、エドモンド・インターナショナルが建築を担当。デザインは古代マヤ人の宇宙概念である、「空・地・その下の領域の三層からなる世界」からインスピレーションを得たユニークなもの。
182のゲストルームとスイートは、その多くがプランジプール付き。アースカラーのやさしいトーンに、天然の建材、手織りのファブリックを取り入れ、「エディション」らしさが感じられる。中でも話題を呼んでいるのが、北米最大のペントハウス「スカイ・ルーフトップ・ヴィラ」。5ベッドルームそれぞれにプライベートプールが付き、広さはなんと2500平方メートル!
スターシェフによる、レストランも評判。「世界のベストレストラン50」を受賞したフランシスコ・ルアノがモダンメキシコ料理「KI’II」とオールデイダイニングを担当。メキシコで高い評価のトマス・ベルムデスによる、南仏スタイルのシーフードが楽しめるビーチクラブも味わっておかないと! スパにはハイドロセラピープール、トルコ式ハマム、赤外線カプセルルームなど最新のウェルネス機器も搭載。エドゥアルド・ネイラによる竹でできた斬新なヨガドームも、注目の的。
ウォーレン・ストリート ホテル/アメリカ・ニューヨーク
クリエイターに人気のトライベッカに、2024年2月にオープンしたコンテンポラリーアートとデザインにあふれるブティックホテル。赤レンガの建物が多い通りでひときわ目を引く、11階建てのセルリアンブルーの外観。建物のトップには、トッピングしたようなアルニカ・イエローがアクセントになっている。