異例の大ヒット!映画「侍タイムスリッパー」安田淳一監督“海外の観客の反応”に感激「上映前はすごく不安でしたけど…」
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。10月29日(火)の放送では、映画監督の安田淳一(やすだ・じゅんいち)さんゲストに登場。大ヒット中の映画「侍タイムスリッパー」について伺いました。
◆“1館”からスタートした映画が大ヒット中!
れなち:8月に東京・池袋のたった1館(池袋シネマ・ロサ)で上映が始まった映画「侍タイムスリッパー」ですが、口コミで話題になり、現在は300以上の映画館で公開されるなど超ロングランヒット中です! 目まぐるしい毎日を送られているんじゃないかと思いますが、反応はいかがですか? 安田:私は、SNSで評判が広がっても“エコーチェンバー(※)だろう”とか、満席でも“僕らが舞台あいさつに来るからだろう”と、あまり(ヒットを)信じないような感じでいたんですけど、どうも、いろいろ見てみると本当にヒットしているようで……正直(広まる)スピードに付いていけなくて“ポカン”としている感じがあります(笑)。 ※エコーチェンバー…SNSで自身と似た興味関心をもつユーザーをフォローした結果、意見を発信すると自分と似た意見が返ってくる状況 れなち:本作は、現代の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の会津藩士・高坂新左衛門が、周りの優しい人たちの助けを受けて、撮影所で“斬られ役”として生きていく物語ですが、どのように構想を練られたのでしょうか? 安田:数年前に時代劇の企画を出すコンペに応募しようとしたときに、以前にテレビで観た“侍が現代にタイムスリップするCM”と、当時交流があった“斬られ役”で知られる故・福本清三(ふくもと・せいぞう)さんのイメージがくっついて、今回のお話になりました。 れなち:今は、昔と比べて時代劇を題材にした作品も減ってきていると思いますが、そういうところに対するご自身の思いもセリフに落とし込んだりしていましたか? 安田:そうですね。劇中に、時代劇のスター俳優が打ち上げの場でスピーチをするシーンがあるんですけど、それはもう僕自身が思っていたことで、喫茶店で脚本を考えていたんですけど、あのシーンだけ泣きながら書いていました(笑)。 れなち:えー!? でも、そのシーンを観たら“(安田監督の)本心だろうなぁ”って感じましたし、あのセリフ自体が、この映画を作った意味でもあるだろうなと思いながら観ていました。