あなたはWikipedia英語版「任天堂」を2分で読めますか?リスニングを念頭に置いたリーディングの学習ポイントとは
◆訳例 訳例 「任天堂株式会社は、京都に本社を置く日本の多国籍ビデオゲーム会社である。ビデオゲームとビデオゲーム機の開発、発表、発売を行っている。 任天堂は1889年に職人の山内房治郎によって任天堂骨牌(こっぱい)として創業され、当初は手作りの花札を製造していた。1960年代に様々な事業に進出し、正式に公開株式会社となった後、1977年に最初のゲーム機である「カラーテレビゲーム」を販売した。1981年に「ドンキーコング」、1985年に「ファミリーコンピュータ」と「スーパーマリオブラザーズ」を発売し、世界的な知名度を得た。 それ以来、任天堂が生み出したゲームはビデオゲーム業界で最も成功したゲーム機となってきた。ゲームボーイ、スーパーファミコン、ニンテンドーDS、Wii、Switchなどだ。マリオ、ドンキーコング、ゼルダの伝説、メトロイド、ファイアーエムブレム、カービィ、スターフォックス、ポケモン、大乱闘スマッシュブラザーズ、どうぶつの森、ゼノブレイドクロニクル、スプラトゥーンなど数多くの有名シリーズを生み出し、任天堂のマスコットキャラクターであるマリオは国際的に認知されている。同社は2023年3月現在、全世界で55億9200万本以上のビデオゲームと8億3600万台以上のハードウェアを販売している。 任天堂は、HAL研究所やインテリジェントシステムズ、ゲームフリーク、ポケモンカンパニーなどのビジネスパートナーに加え、国内外に複数の子会社を持っている。任天堂とそのスタッフは、エミー賞テクノロジー&エンジニアリング部門、ゲームアワード、GDCアワード、英国アカデミー賞ゲーム部門を含む賞を受賞してきた。日本の市場において最も豊かで価値の高い企業の1つである」
◆1分半から2分程度 どれくらいの時間で読み終わることができたでしょうか。 この英文でだいたい250語程度なので、ニュースの報道であれば1分半から2分程度で読み上げるものになります。 2分以内で十分理解できたという人であれば、簡単なニュースの英語ならすでにある程度聞き取れる箇所も多いのではないかと思います。 一方、この英文を2分で理解するなんてとてもじゃないが速すぎると感じた方もいるかもしれません。 そういう人の場合、英語の読解をスムーズに行う際の基本事項を見落としている可能性があります。 ※本稿は、『英語の読み方 リスニング篇-話し言葉を聴きこなす』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
北村一真