嘉門タツオが長年の盟友・桂雀々さんを追悼「動員も人気もあって美しい花が咲いている状態で散った潔さ…」
落語家の桂雀々(かつら・じゃくじゃく、本名・松本貢一=まつもと・こういち)さんが20日、死去した。64歳。22日、所属事務所が発表し、死因は「糖尿病からの肝不全」とした。シンガー・ソングライター嘉門タツオ(65)は22日、スポニチの取材に応じ、長年の盟友の死を悼んだ。 この日、嘉門は雀々さんの家族や弟子・優々らとともに葬儀に参列した。 雀々さんと最後に会ったのは今年8月で、「その時は摂生してお酒をやめておられましたが、元気に楽しい時間を過ごしました」と語った。 「お互い二十歳前後の頃からの付き合い」で、嘉門が笑福亭鶴光の見習い弟子となるも破門になったときに「慰めてくれたり、ヤンタンを降板した時彼が穴を埋めてくれました。放浪先のスキー場まで訪ねてきてくれました。ずっとお互いの夢を語っていた20代。気の合う仲間でした」と、若き日の交流を振り返った。 「僕には彼ほどの落語愛、師弟愛がなく、ある意味羨ましくも感じていました」といい、「動員も人気もあって美しい花が咲いている状態で散った潔さに拍手を送ります。お疲れ様でした」と、短くも華やかだった生涯をねぎらった。