満を持しての挑戦も…メジャーの壁に阻まれた大物(3)”豪華3年契約”を全うできず
熱戦が繰り広げられているメジャーリーグ。今季からMLBに挑戦している山本由伸(ドジャース)、今永昇太(カブス)は、早くも存在感を放っている。一方で、過去にはNPBで圧倒的な成績を残したものの、渡米後は苦戦を強いられた選手も数多く存在。ここでは、メジャーの壁に阻まれた選手を紹介する。(※今季成績は日本時間8月21日時点)
秋山翔吾
・出身地:神奈川県 ・投打:右投左打 ・身長/体重:184㎝/87㎏ ・生年月日:1988年4月16日 ・経歴:横浜創学館高-八戸大 ・ドラフト:2010年ドラフト3位 日本球界で圧倒的な成績を残した秋山翔吾も、MLBでは結果を残すことができなかった。 2010年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団した。プロ2年目の2012年にレギュラーへ定着すると、2015年は驚異的なペースでヒットを量産。最終的に打率.359、216安打をマークし、NPBシーズン最多安打記録を樹立した。首位打者1回、最多安打4回、ゴールデングラブ賞6回と攻守に圧倒的な実績を上げ、2020年シーズンからMLBへ活躍の場を移した。 シンシナティ・レッズでは、短縮シーズンとなった移籍初年度に全60試合中54試合出場で、打率.245の成績。翌2021年は故障もあって88試合出場にとどまり、打率.204と不本意な成績に終わった。 3年契約最終年となった2022年は、開幕直前にロースター枠を外れFAに。その後、サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結ぶもメジャー昇格は叶わず。MLBでも外野守備で再三の好守を見せていたが、打撃では本来の実力を発揮することはできなかった。 同年のシーズン途中にNPB復帰を決断し、広島東洋カープに加入。移籍3年目となる今季も打率.282をマークしており、広島打線に欠かせないピースとなっている。
ベースボールチャンネル編集部