夫婦関係、浮気で妻とけんかは…事件後、不倫相手の女性とは 事件前夜の行動は 元長野県議の妻殺害事件の裁判 被告人質問(1)【詳報】
不倫関係の女性について
また、不倫関係の女性についての質問では― 弁護人: 「浮気がばれて離婚する気はあった?」 被告: 「なかったです」 弁護人: 「浮気がばれた後、どういう気持ちで不倫を続けていた?」 被告: 「一緒にいて楽しい。相性がいいと思いそのまま継続していた」 弁護人: 「不倫相手に『離婚の話が進んでいる』と言ったのはどうして?」 被告: 「関係が発展しなかったのできっかけになればと思って」 弁護人: 「不倫相手に『付き合っている人がいる』と言われたことは?」 被告: 「いつかあったと思います」 弁護人: 「どう思いましたか?」 被告: 「完全に手を引くか、それか押しを強めるか。どっちかしかないな、と思った」 弁護人: 「どうしましたか?」 被告: 「もう少し頑張ってみようと思いました」 弁護人: 「頑張るとはどうする?」 被告: 「彼女の気持ちを向けさせて、今までのように楽しく過ごせれば、と」
事件前夜の行動について
続いて、事件前夜についての質問―。 検察側は、「議員会館で同僚議員との二次会を中座して、自室に戻った後、車で塩尻市の自宅まで行って犯行に及んだ」と主張している。 弁護人: 「二次会の途中で部屋に戻った?」 被告: 「翌日に質問が控えていたことと質問の仕上げをしなければと思い戻った」 弁護人: 「部屋に戻った後は、何をしましたか?」 被告: 「質問をやろうとしたと思います。それで資料を取り出して、準備したと思いますが」 弁護人: 「どのような準備をしたんですか?」 被告: 「覚えていません」 弁護人: 「何時頃、寝ましたか?」 被告: 「わかりません」 弁護人: 「議員会館と自宅を往復したことはありますか?」 被告: 「ありません」
妻の遺体と対面して…
長男からの電話を受け、自宅に駆け付けた時の質問では―。 弁護人: 「妻の遺体と対面してどんなことを感じた?」 被告: 「本当に亡くなっているんだなと…」 弁護人: 「検視の結果を聞いてどのようなことを思った?」 被告: 「どうしたらそんなことになるのか。不思議だなと」 弁護人: 「希美さんはどのような思いでいたと思う?」 被告: 「子どもたちを見ていなければ死ねないと言っていたので、無念だったし、悔しい思いをしたと思う」
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