【解説】異例の総裁選 1派閥から2人の名前も…“候補者11人”を独自分析
■11人の候補者の強みと弱み
鈴江キャスター 「2つめのポイント『11人を独自分析 実力を比較』です。11人も候補者がいると、それぞれどういったストロングポイント、ウイークポイントがあるのか、そのあたりのカラーを知りたいと思います。いかがでしょうか?」 平本キャップ 「それを知る手がかりとして、日本テレビ政治部で候補者の実力を独自分析をしてみました。5点満点で評価しました。19日に出馬表明した小林鷹之氏(49)は、刷新感という点では5点とかなり高いポイントですが、経験は1点。対照的に近く出馬表明する方向の石破茂氏(67)は、幹事長、閣僚も務めたので経験は5点ですが、自民党議員の中では『石破さんだけは支持できない』という声が結構多く、議員支持の面では2点となっています」 鈴江キャスター 「すでに出馬の意向を固めている河野氏だったり、刷新という意味では、最年少の小泉進次郎氏(43)さんはどう分析していますか?」 平本キャップ 「河野氏ですが、バランスがとれているのが特徴です。外務大臣、デジタル大臣などの閣僚経験。麻生派の支持も見込めて議員の支持も一定程度、獲得しています。ただ、派閥の支援を受けている点は今回の総裁選では、今後マイナスに働く可能性もあります」 「小泉氏ですが、やはり小林氏と同じ刷新感は高いポイントになっています。さらに知名度も高い特徴があります。ただ、閣僚経験は環境大臣だけですので、経験不足が弱点といえるのがチャートから見て取れます」
■誰が出馬でき、誰が断念に追い込まれるか?
鈴江キャスター 「政治部の取材から独自のチャートで評価している11人ですが、3つめ、今後の総裁選の展開はどうなっていくとみていますか?」 平本キャップ 「19日時点で、名前があがっている11人全員が出る事態にはならないとみています。ポイントとなるのは、11人のうち何人が推薦人20人を確保できるかです。今の最新情報を集約すると、メドが立っている見通しなのが石破氏、河野氏、小林氏、林氏、小泉氏。メドが立っていないのが、斎藤健氏(65)、上川氏。他の候補で未定が茂木氏、加藤氏、高市早苗氏(63)、野田聖子氏(63)とみています。ある閣僚経験者は、『総裁選レースはまだまだこれからだ。最終的には5、6人程度になるのでは』と話しています」 「実は、告示まで長いレースということで、まだ24日もあります。確かに小林氏の出馬表明でレースは加速しそうですが、あるベテラン議員は『総裁選はまだ始まっていない。候補者が出そろって初めてスタートだ』と指摘する声もあります。だれが最終的に出られるのか。裏を返せば、だれが出馬断念に追い込まれてしまうのか、これが次のポイントになりそうです」