今年再ブレーク DAIGOの魅力とは?
作詞だけでなく自ら作曲も担当
バラエティー番組でのコミカルなキャラクターが広く知られているDAIGOだが、前述の経歴からも分かるように音楽に対する情熱には並々ならぬものがあり、同バンドの楽曲は自ら作詞と作曲を担当し、ミュージックビデオの制作にも携わるなど情熱を注いでいる。 9日には「BREAKERZ」として、ソリッドなロックナンバーとなっているニューシングル『YAIBA』をリリースするが、前出の音楽誌編集者は語る。 「作詞をするボーカリストは結構いますが、作曲はまた別物ですからね。DAIGOさんは曲作りにもかなり真剣に取り込んでいて、自宅とは別に作曲専用の部屋を別に借りているほどです。音楽的には自身がミュージシャンを目指すキッカケとなった『BOOWY』や『デヴィッド・ボウイ』などを意識した、ノリの良いメロディー、分かりやすい音楽を好む傾向にあります」 “分かりやすい音楽”に対するこだわりの背景には、個人的な音楽的趣向とともに表現者としてのプロ意識の高さが垣間見られるそうで…。
プロの表現者としての矜持
「DAIGOさんには『プロである以上、一番怖いのが知られないこと。知ってもらえてなんぼ』という考え方があり、このあたりは苦労を重ねた長い下積み時代の経験が色濃く影響しているのでしょう。自分たちのライブを“ロックの入門ライブ”と表現していますが、これは別に卑下しているわけではなく、根本にあるのは表現者、パフォーマーとしてのプライド。DAIGOさんはよく、『自分たちの曲を1曲も知らない人でも楽しめるライブを心掛けている』と話していますが、表現者である以上、自分たちのステージを見てくれる人には、ファンならずとも楽しんでもらいたいし、喜んでもらいたいという矜持があり、玄人ウケするものよりも、真っ向勝負の音楽を追求しているように思います。もちろん、その根底には、自分が愛してやまないロックの良さをより多くの人に知ってもらいたいという情熱や類まれなるサービス精神があるわけですが」 ロック歌手でありながら、バラエティーでコミカルなキャラクターを演じることに対しては、業界内の一部から批判の声が出そうなものだが、「氷室さんともいまだに親交があるようですし、DAIGOさんのことを悪く言う人はほとんど聞いたことがないですね。人当たりの良さもあるんでしょうけど、やはりどんなにバラエティーでおちゃらけていても、音楽を大切にしている部分が同業者には伝わっているんじゃないですかね」(同音楽誌編集者) 秘めた情熱と類まれなるサービス精神を持つ遅咲きのパフォーマーが周囲をトリコにするのもうなずける!?