野沢直子長女・真珠は美人と話題だけではなかった。柔術秘技で鮮烈デビュー
ファイターとしてのベースにあるのは9歳から12歳までやった空手だ。バレエも10年間力を入れたが16歳でケガをして続けられなくなった。18歳の頃、UFCに刺激されて、総合格闘技の道へ。 「子供の頃にまさか将来プロの格闘家になるなんて想像もできなかった」 母には、事後報告。だが、「好きなことをすれば」と反対はされなかった。「反対しない母がすごい」と真珠。その母は、さっそく米国にいる家族に「何で決まったかよく見えなかったの(笑)でもすごく速かった」と、電話で勝利を報告していた。 「オファーがあれば明日にでも試合はできます」 憧れのファイターとして、UFCストロー級王者のヨアンナ・イェンドジェイチェク(29)、ONE世界女子アトム級王者の美人格闘家、アンジェラ・リー(21)、すでに引退、解説を勤めた藤井恵、この日、総合転向3戦目にして、初勝利をマークした山本美憂の名前を挙げた。しかし、誰と戦いたいとは言わない。 「だって、この人とやりたいといっちゃうと、その人だけに勝つためのトレーニングになっちゃう。それより自分のスタイルを確立することが大切。これからもRIZINを舞台に戦っていきたい」 ぶれない美人ファイターである。 パワー不足が、最大の課題だろうが、相手次第では、恵まれた手足の長さを生かしたスピードとテクニックでカバーできる。なにより闘争心が素晴らしい。単なる話題先行型だけでない、スターファイターの誕生の瞬間だったのかもしれない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)