ツーリングに行くなら重要!? カーブの標識にある「R=〇〇」の意味とは?
「R=〇〇」って何かの暗号なの?
ツーリングをしていると、道中で多くの標識を見かけます。たとえば「止まれ」や「幅員狭し」といった標識は見かける回数も多く、お馴染みだと言えるでしょう。また、「動物注意」の標識は地域ごとに描かれている動物の種類がさまざまであるため、注目を集めることが多いでしょう。 【画像】カーブ標識にある「R=〇〇」の意味を画像で見る(10枚)
このように、標識の意味がとてもわかりやすいものが大半を占める中で、対照的に、一見すると何を示しているのか分からない標識も存在しています。その中でも、「R=300」「R=450」といった「R=〇〇(数字)」と書かれた標識は、その最たる例です。 「R=〇〇」は「急カーブ注意」という表記とセットで目にする機会が多いものの、「これはどのような意味か説明してください」と言われると、なかなかはっきりとは説明しきれないでしょう。 では、この「R=〇〇」という標識は私たちにどんなことを教えてくれているのでしょうか。 「R=〇〇」は、この先にあるカーブの曲線半径を教えてくれる標識です。 標識の要素を分解して説明すると、「R」は、英語で半径を意味する「Radius」という単語の頭文字をとったことに由来しています。そのあとの「=〇〇」で示されている数字は、カーブの曲線半径をメートルで表記したものになります。
つまり「R=300」という標識は「この先のカーブの曲線半径は300m」、「R=450」という標識であれば、「この先のカーブの曲線半径は450m」と教えてくれているのです。 このように、一見すると見慣れない「R=〇〇」という表現ですが、実は、曲線半径を「R=〇〇」で表すことは、意外にも多くあります。 道路だけでなく、線路のカーブを表示する際にも「R=〇〇」という同様の表記をします。 また、バイクの図面などにも詳細なものでは、カーブを描いているパーツに「R=〇〇」または、Rが小文字になった「r=〇〇」という表記を使って、半径もしくは直径を表すことがあります。なお、図面の場合には「R=〇〇」ではなく「Φ」という表記が使われることもありますが、意味は同じです。