関西のバス大集合 少年時代思い出す昭和の香り漂う車両も
駅前に降り立った瞬間からバスが気になる
昭和の良き時代、善意で譲り受けた備品が少しずつ増えるうちに、身近な鉄道やバスへの関心を深めていく。やがて大人になり、出張が多い仕事をこなすが、出張が苦にならない。 「出張先へ向かうため高速バスを利用する際、休憩時間などを見つけて、運転士に『方向幕のデザインが変わりましたね』などと声をかけると、興味深い情報を聞かせてくれます」。単なるコレクションの収集に留まることなく、ゆかりの人たちとの交流を深めることが楽しみになっている。 出張先の駅前に降り立った瞬間から、どんなバスが走っているか気になる。特徴的な読み方の駅やバス停にも出くわす。「大阪の八尾は『やお』ですが、富山の八尾は『やつお』と読みます。九州では『原』を『ばる』と読む地名が多い。乗り物に興味があると、日々の暮らしや出張先でも新しい発見がありますよ」と話す。 趣味は趣味、仕事は仕事と割り切る向きが多いが、趣味と仕事や暮らしを無理のない範囲内で連動させることで、人生を充実させるライフスタイルのヒントを与えてくれた。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)