明石海峡大橋、橋桁の中で非日常体験 普段は入れない通路を歩き「世界最大級」の造形美を見学
ここは一体どこ? ダイナミックな造形美に包まれた空間。そこに遠くからヘルメット姿の集団が歩いて来る。 【動画】<路×旅 ミチタビ> 明石海峡大橋 橋桁の中、広がる非日常 神戸と淡路島を約4キロで結ぶ世界最大級のつり橋、明石海峡大橋。道路下を管理用通路が延びる。車専用とは違うもう一つの「大橋」だ。ここを特別な催しの日には歩くことができる。 通路幅は約4メートル。風圧の影響を受けないよう、格子状の鉄でできている。その下を一日に1400隻以上の船がくぐる。高さ40メートル以上の鉄の隙間から、フェリーなどが行き交う様子がうかがえる。 「海上ウォーク」と名付けられたイベントで、2005年から続く。兵庫県や本州四国連絡高速道路などでつくる実行委員会が企画し、今春も千人以上が参加。潮風に吹かれながら海峡を歩いて渡る非日常の世界を味わった。彼女と参加した西宮市の会社員男性(27)は「素晴らしい景色。思い出に残るデートになった」と満足そうだった。 海上ウォークは年1回、開かれている。問い合わせは県道路企画課TEL078・362・9256へ。同ウォークとは別に管理用通路を歩き、主塔に登ることができる「ブリッジワールド」もある。事務局のメールはakashi_kaikyo_bridge2024@jtb.com (笠原次郎)