ジェフリーズ利益3倍、投資銀行部門好調-ディール低迷に終止符か
(ブルームバーグ): 米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの2024年9-11月(第4四半期)決算では、企業の合併・買収(M&A)回復と株式トレーディング収入急増を受け、利益が大きく伸びた。数年にわたるディールメーキング低迷に終止符が打たれる方向が示唆された。
8日の発表資料によれば、9ー11月期純利益は3倍強に膨らんだ。投資銀行手数料収入が前年同期比73%増えたほか、アドバイザリー収入がほぼ倍増した。
9-11月期決算を受け通期でも業績が改善した。高金利と地政学的懸念に伴う長期のディール低迷期を経て、投資銀行サービスの需要が増えた。業界では取引や新規証券販売が2年にわたり低調で、多くの企業が人員削減やコスト抑制を迫られたが、ジェフリーズは採用を継続した。
投資銀行部門の収入は9-11月期に9億8680万ドル(約1560億円)に急増。このうちアドバイザリー収入は91%増の5億9670万ドルと、過去最高を記録した。同部門収入は通期では34億4000万ドルと、過去2番目の高水準だった。
同社全体の9-11月期利益は2億5700万ドル(1株当たり91セント)で、前年同期の6560万ドル(同29セント)から増加した。収入は63%増の19億6000万ドルに達した。
資本市場部門の収入は34%増の6億5170万ドル。「取引高増加と有利な取引機会」に恵まれ、株式事業収入が49%増の4億1080万ドルと、大きく伸びた。
来週には米大手金融機関の第4四半期決算発表が相次ぐが、ジェフリーズの決算を踏まえると、堅調な業績内容になる可能性がある。
原題:Jefferies Profit Triples in Sign Dealmaking Slump Is Ending(抜粋)
(c)2025 Bloomberg L.P.
Katherine Doherty