「選択肢が増えるのは嬉しいこと」間もなく登場するヤマハの新型ATスポーツバイク「MT-09 Y-AMT」に期待大! ネットでの反響とは
トランスミッション自体は従来式で最小限の付加装置
バイクもクラッチレス機構が進化しています。 【画像】2輪もクラッチレスの時代!? 新開発の自動変速トランスミッション「Y-AMT」って何? 画像で見る(15枚)
スクーターが採用している無段変速機(CVT)はさておき、日本国内の代表的な存在は本田技研工業(ホンダ)の「デュアル・クラッチ・トランスミッション」でしょう。 欧州の四輪で積極的に採用される「DCT」のバイク版で、クラッチの操作はもちろん変速も自動化されています。 さらにホンダは、クラッチ操作のみを自動化した「E-Clutch」を2023年11月に発表し、これを搭載した「CB650R」と「CBR650R」を2024年4月11日に国内発売しました。 ちなみに発進・停車時以外にクラッチ操作がいらない「クイックシフター」は、世界中のメーカーに浸透しています。 バイクはまだまだ従来型のMTが主流ですが、セミAT・クラッチレスMT・デュアルクラッチ式ATのようにシフト操作の簡略化が進んでいます。 そんななかヤマハ発動機(ヤマハ)は2024年7月、新機構のAT「Y-AMT」を発表。それを搭載した「MT-09 Y-AMT」が9月30日に発売されます。 「Y-AMT」はクラッチ操作もシフト操作も自動化された新型のオートマチックトランスミッション(AT)です。 ATとはいえども、トランスミッション本体は手を加えず従来型を使用しているのが大きな特徴です。 クラッチ操作とシフト操作を自動化するための「アクチュエータ」をそれぞれ一基ずつ合計二基、「付加装置」として取り付けられています。 クラッチは完全になくなりましたが、MTモードの選択は可能。左手グリップでAT/MTの切り替えを行い、シフト操作も左手グリップのスイッチで行います。従来のようなシフトペダルはありません。 また、従来のトランスミッションの機構を生かしているため、重量増は2.8kgに抑えられているのも注目点です。 大元のバイクの機敏性を損なわずに、シフト操作から解放してくれます。 ヤマハもこのトランスミッションを「スポーツ」と捉えています。 人間よりも素早く確実、そしてスムーズな変速が実現することで、適性の向上よりも、バイクを意のままに操る喜びと人機一体感を向上させることを目的に据えています。 Y-AMT搭載の第1号にMT-09を選んだことに、その姿勢が現れています。
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