16年ぶりの名門対決は壮絶ドロー! 初代王者・東京Vが最多優勝・鹿島に0-3から執念で追い付く
[5.12 J1第13節 鹿島 3-3 東京V カシマ] J1第13節が12日に開催され、県立カシマサッカースタジアムで対戦した3位鹿島アントラーズと10位東京ヴェルディは3-3で引き分けた。3点差を追いつかれた鹿島は連勝が3でストップ。東京Vも連勝こそ2で止まったが、10戦無敗(3勝7分)となった。 【写真】本田圭佑のイメチェンに反響「犬系男子でイイ感じ」「かっこよすぎる」「何しても似合う」 J1最多8回の優勝を誇る鹿島と初代王者の東京Vが2008年以来、16年ぶりに顔を合わせた一戦。試合は序盤から大きく動いた。 前半4分、鹿島の右CKで東京VのFW木村勇大にハンドがあったとして、VARのオンフィールドレビュー後にPKの判定となる。同5分にPKキッカーを務めたのはFW鈴木優磨。GKマテウスの逆を突いて右足でゴール左に決め、2試合ぶりとなる今季6得点目を挙げた。 前半8分には右サイドのMF師岡柊生が鋭い縦パスを通し、相手と入れ替わる形で受けたMF名古新太郎がフリーでペナルティエリア右へ。左足で冷静にネットを揺らし、2戦連発となる今季2ゴール目を奪った。 鹿島は2-0とした後もうまくゲームをコントロール。一方、鹿島から期限付き移籍中のFW染野唯月とDF林尚輝を契約の関係で起用できない東京Vは、MF山田楓喜のFKなどでゴールへ迫ったが、無得点で前半を終えた。 後半も先にスコアを動かしたのは鹿島。開始5分、右CKからキッカーの名古が右足でクロスを送ると、中央のDF植田直通が豪快にヘディングで叩き込み、今季2点目で3-0とした。 東京Vは交代カードを使って反撃を試みると、途中出場のMF齋藤功佑が後半24分に左足で見事なコントロールショットを突き刺し、1点を返す。齋藤は今季初ゴールとなった。 さらに後半36分、途中投入のMF翁長聖が左サイドのスペースに飛び出し、グラウンダーのクロス。ニアのMF山見大登はうまく合わせられないが、ファーへ流れたボールを木村が蹴り込み、3戦連発の今季6得点目をマークした。 東京Vの猛追は続く。後半アディショナルタイム3分、翁長がFKからペナルティエリア中央へ送ったボールをDF谷口栄斗が頭で落とし、木村が左足で合わせる。最後はFW見木友哉が右足で押し込み、今季2点目が貴重な同点弾となった。試合はそのまま3-3で終了。名門対決は痛み分けに終わった。