種子島初のプロボディーボーダー、目指すはトップ、そして世界…南種子の20歳、長身164センチのダイナミックな演技で挑む
種子島出身で初めてのボディーボードのプロ選手が誕生した。南種子町中之上の岡澤未來(みく)さん(20)。スピードとキレを武器に、今季から日本プロ連盟(JPBA)のツアーに参戦。「トッププロになって世界で戦いたい」と大志を抱く。 【写真】波に乗って華麗に技を決める岡澤未來さん=西之表市安城の鉄浜海岸
鹿児島県西之表市出身。マリンスポーツが得意な両親の影響を受け、種子島中学校2年の時にのめり込んだ。2022年、種子島高校3年で初めて臨んだ全日本選手権は初戦敗退。しかし、社会人となった翌年に準優勝と飛躍し、プロ転向への手応えをつかんだ。現在は地元の宇宙関連企業に勤める。 女子プロ選手では長身に位置付けられる164センチ。ダイナミックで見栄えのいい演技が持ち味だ。波の斜面を滑り上がるようにして飛び出し、空中で体を1回転させて着水するエルロロが得意技。サーフィンと異なり、ボディーボードは腹ばいになるため、「波がより高く見えてスリルがある」と魅力を話す。 6月のツアー初戦で上位進出を果たし、JPBAのプロ公認を獲得。今季は全4戦に出場したが、表彰台には届かなかった。「スタミナや左右のバランスなど、上位との壁を感じた」とプロ1年目を振り返る。 とはいえ、全国の舞台に打って出てまだ3年。着実にステップアップを重ねており、伸びしろは計り知れない。「たくさんの人に応援してもらい、感謝の気持ちでいっぱい。みんなを楽しませる試合ができるよう頑張ります」と力強く誓った。
南日本新聞 | 鹿児島