【神戸新聞杯予想】中京2200が舞台の菊花賞TR ポイントは2度の坂越え
上位3着までに菊花賞への優先出走権が与えられるトライアルレースで、2020~22年に続いて中京競馬場芝2200mで行われる。過去10年間では日本ダービーから挑んだ馬が9勝と圧倒的に強いのだが、今年は少々傾向が異なるかもしれない。このコースのポイントは2度の坂越え。ゲートから1角まで距離があることからハイペースにはなりにくく、瞬発力勝負になりやすい。ただ、3歳馬限定の馬齢重量戦だけに紛れは少なく、過去10年間で1番人気馬は5勝2着1回と人気に応えている。 【写真】オールセインツのこれまでの軌跡 ◎オールセインツは月岡温泉特別優勝馬。出走経験馬相手のデビュー戦は今回と同じ中京競馬場芝2200m。のちのプリンシパルS3着アスクカムオンモアをゴール前で一瞬のうちに交わし、1勝クラス芝2200mでは、のちのローズS2着チェレスタを問題にしなかった。前走の月岡温泉特別では、これまでよりも前目のポジションをキープすると11秒0、10秒7、10秒9というレースラップの追い比べを制した。まだまだ底を見せていないのも魅力だ。 〇ジューンテイクは京都新聞杯優勝馬で、すみれSは日本ダービー4着サンライズアースから1馬身半差の2着もあって芝2200mは[1-1-0-0]。2歳時には朝日杯FSで0.2秒差4着もある。真っ向勝負を挑んだ日本ダービーは厚い壁に跳ね返された格好になったが、サンライズアースとは0.3秒差。今回が11戦目と豊富なキャリアを誇るも、その日本ダービーを除けば、大きく崩れたのは新馬戦を勝った直後の新潟2歳Sのみと堅実派だ。 ▲メリオーレムはエリカ賞に勝ち、すみれS3着、プリンシパルS2着。デビュー2戦目の未勝利戦では、のちにアーリントンCに勝つディスペランツァからクビ差2着もある。クラシックへの出走は叶わなかったが、小倉開催の西部スポニチ賞では同世代牡馬に3kgのハンデを与えて4馬身差で勝利している。中京競馬場の出走経験はないがモタれる右回りに比べて左回りはスムーズだ。 △ビザンチンドリームは、きさらぎ賞優勝馬。阪神競馬場芝2000mの新馬戦、そして京都競馬場のきさらぎ賞はいずれも後方からの競馬となったが、いずれも出走メンバー最速の末脚で勝利している。皐月賞は直線入り口で前をカットされる不利があって参考外。改めて注目したい。 青葉賞2着△ショウナンラプンタ、異例のローテーションで京都新聞杯2着△ウエストナウにも注目したい。