現行保険証の新規発行を停止「マイナ保険証の利用率」新潟県は20.99%で全国5位
新潟放送
『マイナ保険証』の本格移行に伴い、現在使用している健康保険証の“新たな発行”が停止されました。 医療機関を受診する際は、『マイナ保険証』の利用が基本となりますが、どのような影響や変化があるのでしょうか? 【写真を見る】現行保険証の新規発行を停止「マイナ保険証の利用率」新潟県は20.99%で全国5位 2日午前、新潟市中央区の岡田内科医院での受付の様子を取材すると、マイナ保険証を使う患者の姿がありました。 「マイナ保険証を本当に初めて使いました」 「本当に簡単です。ただ通すだけですから」 「暗証番号とか入力するとすぐつながりますので、やりやすいかなと思います」 マイナ保険証での受け付けには、カードを専用の機械で読み取った後に、「顔認証」か「暗証番号」の打ち込みが必要です。 「ほかの医院でも処方箋をまとめて見ることができる」というのがマイナ保険証のメリット。 患者本人が同意すれば、過去に処方された薬や特定検診の情報を、すぐに医師が確認することができます。 一方で、この医院でのマイナ保険証の利用率はまだ15%ほど。 しばらくの間は、マイナ保険証と今の健康保険証の2つが混在することになり、医療機関側は苦労する面もあるそうです。 【岡田内科医院 岡田潔 院長】 「現場としては2つあるより1つに統一していただいた方が楽です。マイナカードの場合、顔認証が上手くいかないことがあるんです」 顔認証が上手くいかない場合、暗証番号を打ち込みますが、3回打ち間違えるとロックされてしまいます。 岡田内科医院では高齢の患者が多いため、打ち間違えのリスクを心配しているそうです。ただ、導入が進めば、データの活用という点で便利になると期待します。 【岡田内科医院 岡田潔 院長】 「過去の特定検診のデータをすべて閲覧できるということは最大のメリットだと思います。マイナ保険証がより普及していけば、より医療のDXの波に我々も乗りやすくなるのではないかと思います」 「マイナ保険証」への本格移行に伴い、これまでの健康保険証の新たな発行が12月2日で停止されました。 そのため、新潟市によりますと、マイナ保険証の本格移行を控えた先週から、マイナンバーカードの申請窓口を訪ねる人が増えていたということです。
「マイナンバーが保険証対応しているかどうか、確認のために来ました」 「右も左もわからなかったので、とりあえず市役所に聞きにきました」 「自分は保険証を全部紐づけてますけど、親がそれをしてなかったので…」 厚生労働省によりますと、新潟県のマイナ保険証の利用率は、全国で5番目に高い20.99%ですが、新潟市ではまだ利用が進んでいないとして、「保険証を結び付けていない人は、ぜひこの機会に登録してほしい」と呼びかけています。
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