モロニー戦後の会見に出席した武居由樹

　5月6日（月・祝）東京ドームにて開催されたボクシングイベント『Live Boxing 8』の［WBO世界バンタム級タイトルマッチ］では、武居由樹（大橋）が王者ジェーソン・モロニー（オーストラリア）を判定3-0（116-111×2、117-110）で打ち破り、プロボクシング9戦目にして世界王座を獲得した。 　武居は試合後インタビューに応じ、「ホッとした気持ち」と安堵の表情を見せながらも、「今日の内容じゃまだまだ」と今後へ向けて気を引き締めた。 【フォト】武居とモロニ－の激闘！武居が被弾しぐらつくピンチも！ 　試合はサウスポーの武居が、大きく飛び込んでは左ボディも、1R、2Rと続けてローブロー。2Rに減点を取られてしまう。しかし武居は飛び込みの左ボディをやめず、モロニーは嫌がる素振りも。4Rには武居が右アッパー、さらに左ボディから左ストレートで王者をコーナーに追い詰めた。 　8R、モロニーのワンツーが武居の顔を跳ね上げ、武居がヒザを落とす場面もあったが、武居は最後まで攻め立て王座をもぎ取った。 　試合後インタビューで武居は「今日はありがとうございました。何とかギリギリ勝つことが出来ました」と謙虚にコメント。 　最終Rは大歓声の中、モロニーが前に出て打ち込み続け王者の意地を見せたが、その時の思いは「モロニー選手の気持ちが強くてああいう展開になっちゃったんですけど、結構頭の中は冷静で、何か八重樫さんの試合みたいだなと思いながら試合してました」と話し、東京ドームの歓声については「やっぱり入場した時から、すごい人がたくさんいて、歓声がすごくて本当にパワーになりました」と大舞台での激闘を振り返った。 　そして、今後に関しては「ちょっとまだ分からないですけど、とにかく今はホッとした気持ちなので。でもすぐ気持ちを切り替えてまた作っていきます。今日の内容じゃまだまだなので、また強くなって戻ってきます」とさらなる成長を約束した。 　9戦目にして世界王者となった武居、今後もどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。