プロ9年目、3月のニュージーランドオープンで初優勝、5月の関西オープンで国内ツアー初優勝を挙げた幡地隆寛。現在のギア契約はタイトリスト、日本屈指のロングヒッターが選んだ最新クラブセッティング。 幡地隆寛の最新クラブセッティングはこちら

限りなくストレートネックにカスタマイズした620MB（7I）。はたぢ・たかひろ／1993年6月生まれ。広島県出身。10歳からゴルフを始め、東北福祉大を経て2015年プロ転向。188センチ、98キロの体を生かした豪打が魅力

クラブ選びに苦労したのがアイアンだったという。優勝したニュージーランドでは組み上げたばかりの620MBを使っていた。「つかまり具合いがしっくりくるアイアンがなく、マッスルバックのMBに戻そうとなったのですが、オフセットのない限りなくストレートネックのヘッドがないかずっと探していました」（幡地）

幡地のクラブセッティング（撮影時、3Iが調整中だったため13本で撮影。右はファントムX T11

「タイトリストの担当の方がアメリカに問い合わせたところ、PGAツアーで僕と同じようにアイアンに悩んでいた選手用に削ったヘッドがあるからと、それと同じように削ったMBを送ってもらい日本で組み上げていただき、まさに試作段階のアイアンでプレーして勝ったんです。帰国後、それをもとに新たにでき上がったMBを4月から使い始め、関西オープンの優勝につながりました」 4IからPWが620MBで、3Iが620CB。このCBはセッティング撮影をした6月の日本ゴルフツアー選手権森ビルカップの練習日に調整を加えていた。

4I～PWが620MB、3Iは620CB。いずれもバックフェースに鉛を貼って調整。。超ハードヒッターの幡地だがアイアンのシャフトフレックスはS400

「下の番手に合わせた見た目の部分と打点の調整を行いました。また、鉛の位置を調整して打ち出す球が最も強くなる位置に貼り直しました。3Iはキャリーで230ヤードです」と同社のツアー担当。

以前はロフトが立ったTSR2+の3Wを使っていたが、アイアンを新調したことで出球や弾道の高さを揃えようとロフト16.5度のTSR2にスイッチ。0.75度立てて15.75度で使用

アイアンが決まったことによって3Wも変更したという。「アイアンを変更したため、3Wの球のイメージも揃えたいと相談があり、TSR2+からロフト16.5度のTSR2に替え、先端をカットして長さを調整。さらに（ネック調整で）ロフトを0.75度立て、見た目と希望する距離に合わせました。『安定したフェードを打ちたい』との要望を、こういった変更で叶えることができました」（同担当） ドライバーはTSR4のロフト10度で平均飛距離は311.27ヤード（2位）。「ロースピンタイプのヘッドで僕にはこれが合っています」と本人。