「ご飯論法」発案者の神谷貴行氏、共産を提訴 除籍・解雇は無効「党内はパワハラが蔓延」
流行語大賞で入賞した「ご飯論法」の発案者の一人で、規約違反に問われ、共産党を除籍・解雇された漫画評論家の神谷貴行氏が12日、党員・党職員としての地位確認を求めて東京地裁に提訴した。また、所属していた党福岡県委員会からパワハラを受けたなどとして、党側に約983万円の損害賠償を請求した。 【写真】共産党員らが共産党県委員会に異例の抗議 「ご飯論法」神谷氏の除籍撤回要求 訴状によると、神谷氏は令和5年2月24日、党県委員会内で党首公選制を訴えて除名されたジャーナリスト、松竹伸幸氏の処分を見直すよう主張。神谷氏はその内容を自身のブログに公表したとして党から規約違反に問われ、「深く自己批判」「ブログを削除」などを何度も迫られた。「5対1」「11対1」で査問され、パワハラを受けたとも訴えている。 また、神谷氏は党側の要請を受け入れず拒否したため、党側は「自ら党員の資格を喪失した」などとして今年8月6日付で除籍、同月16日付で解雇した。規約では「除籍にあたっては、本人と協議する」などと定められているが、正式な手続きを踏まえておらず、党側による除籍・解雇は違法とも主張している。 神谷氏は12日、東京都内で記者会見し、「職業的な革命家」として長年働いてきたとし、「今の党幹部は『除籍』を乱用し、自分たちが気に入らない党員を排除する手段に使っている。党内にはパワハラが蔓延している」と訴えた。 共産は「訴状が届いているわけでもない。コメントは控える」としている。