《連載:衆院選2024 茨城選挙区情勢》 5区 自・国前職の激戦必至
衆院解散を受け、与野党は選挙戦を事実上スタートさせた。15日公示、27日投開票の短期決戦。定数「10増10減」を受け、新たな区割りで行われる。茨城県内では7小選挙区の立候補予定者が早くも前哨戦を繰り広げる。 ■5区 立候補予定者 石川昭政 52 自前(4) 千葉達夫 42 共新 浅野哲 42 国前(2) 自民と国民の前職2人に、共産新人が挑む。戦いの構図は事実上前回と変わらず、前職同士の激戦が予想される。大票田の茨城県日立市や自主投票の公明票の行方が焦点となる。 石川昭政氏は、草の根で支持を広げる。デジタル副大臣を務めるなど4期の実績を訴え、派閥裏金事件で党への批判が強まる中、一貫して無派閥で活動してきた点も強調する。党総裁選で選挙責任者を務めた高市早苗氏も来援する予定で、保守層を固める。 千葉達夫氏は精力的に街頭に立ち、同市内では工場や駅前などで長時間労働の是正と賃上げを主張。同県東海村では日本原子力発電東海第2原発の廃炉を訴える。地域の実情に合わせて支持拡大を図り、「裏金は政治腐敗」と反自民票の取り込みも狙う。 浅野哲氏は政党支持率が伸び悩む中、今回も「比例復活はない」と背水の覚悟で臨む。9月の国政報告会には約1000人を集め、2期目で注力した子育て支援などの成果を強調。出身労組の組織票を固め、地域で培ったつながりで票の上積みを図る。 立候補予定者の年齢は投票日現在。丸数字は当選回数。並びは衆院解散時の各党勢力。略称は自=自民、立=立憲民主、維=日本維新の会、共=共産、国=国民民主、れ=れいわ新選組、無=無所属
茨城新聞社