ライバルはメルセデスAMG G63 ディフェンダー史上最強モデルとなる「オクタ」が受注開始
正式な公開は2024年後半
「ランドクルーザー300」や「メルセデス・ベンツGクラス」など、ブームが続く本格派のオフローダー。ホームページにある生産時期や納車時期目安を見ると、2年、3年待ち、あるいは受注停止中といった記載も多い。そんななか、比較的手に入る目処が立ちやすい車種と言えるのが「ランドローバー・ディフェンダー」だ。新型は登場してから約4年が経ち、街中で見かけることも増えてきた。 【写真6枚】ランドローバー・ディフェンダーの最強かつ最上級モデルとして2024年後半に正式発表される「ディフェンダー・オクタ」の擬装したテスト車両や公開されたディテール画像をチェック ◆究極のディフェンダー そんな現行ディフェンダーに、ハイパフォーマンス・オールテレイン・モデルであり最上級モデルとなる新型「ディフェンダー・オクタ」(DEFENDER OCTA)が加わることになった。このモデルは究極のディフェンダーを謳う最新作だ。2024年3月26日からすでに予約受注が開始されていて、日本には初年度分として220台が限定導入される。 ◆6月に招待制のプレビューを実施 現時点では数枚の写真と概要がアナウンスされているのみ。その全貌は2024年後半に公開される予定としている。 また公開に先立ち、日本を含めた主要マーケットでは、潜在オーナーを対象にした招待制の特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」(ディフェンダー・エレメント)が開催される予定で、日本では2024年6月下旬に開催される予定だ。 ◆ダイヤモンドの八面体形状からインスピレーション オクタ(OCTA)というモデル名は、そのラグジュアリーなキャラクターを反映させるため、ダイヤモンドの八面体形状(octahedron)からインスピレーションを得たとしている。周知のとおり、ダイヤモンドは自然界に存在する最も硬い鉱物で、高い希少性でも知られている。 写真が先行公開されたオクタには、赤く浮かび上がる丸形のダイヤモンド・グラフィックが映っていて、このモデルがディフェンダーのフラッグシップであることを象徴している。 このグラフィックは内外装に配されていて、各シグネチャー・グラフィック・パネルには、機械加工とサンドブラスト仕上げのチタニウム・ディスクに、グロスブラックのダイヤモンドを刻印。チタニウムを採用したのは自然の状態での強度と耐食性に優れているためとしている。 そのほか、悪路を走るカモフラージュされた外観やブレンボ製ブレーキ・システム、オフロード・タイヤなどが映し出されている。 ◆V8ツインターボのマイルド・ハイブリッドを搭載 搭載されるパワートレインはV8ガソリン・ツインターボにマイルド・ハイブリッドを組み合わせたもの。サスペンションにはディフェンダー初採用の「6Dダイナミクス・エア・サスペンション」を装備。オンロードでもオフロードでも、圧倒的な走破性や操縦安定性だけでなく高い快適性も担保し、あらゆる地形において究極のパフォーマンスを発揮する。 また、油圧連動型の「6Dダイナミクス・テクノロジー」を搭載。革新的なピッチ&ロール・コントロール・システムの採用により、オンロードでの加速、ブレーキング、コーナリング時に車体を水平に近い姿勢で維持する。また過酷なオフロードを走破する際には、それぞれのホイール・トラベルとアーティキュレーションを最大化し、タフな悪路でも走破できるようにする。 ディフェンダー担当マネージング・ディレクターであるマーク・キャメロン氏は、「新型ディフェンダー・オクタは、ドラマチックなスタンス、革新的なテクノロジー、細部への比類なきこだわりにより、ディフェンダーを新たなレベルへと引き上げます。驚異的なパフォーマンスと大胆で新しいスタイルにより、最高レベルのラグジュアリーとともに、壮大なアドベンチャー・トリップをユーザーに提供します。ディフェンダー・オクタの車名とシグネチャー・グラフィックは、力強さや耐久性、そしてタフさとラグジュアリーを兼ね備えたダイヤモンドからヒントを得ていて、その魅力を象徴しています。新しいシグネチャー・グラフィックは、ディフェンダー初採用で、将来的にはすべてのディフェンダーの最上級モデルを示します」と説明している。 ディフェンダー・オクタはスウェーデンの雪と氷に覆われた道から、ドバイの砂漠、ニュルブルクリンクのターマック、アメリカ・ユタ州モアブのロッククロールまで、ディフェンダー史上最も過酷な走行テストが行われているというから披露されるのが楽しみだ。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部