【今中慎二の目】「捕手も含めて反省すべき」中日・小笠原の村上への配球を指摘「勝負にならない」
【今中慎二の目】◇20日・中日7ー6ヤクルト(神宮) 初回に3本のホームランで4点。7回には村松、福永の連続三塁打などで3点を挙げた中日が、ヤクルトの反撃を何とかしのぎ逃げ切った。 ◆中日・小笠原慎之介を抱擁する大塚投手コーチ【写真】 いきなり一発攻勢で主導権を握りながら、村上に2ラン2発を浴びるなどヒヤヒヤの1点差勝利。ネット裏で観戦した本誌評論家の今中慎二さんが「すべてはあそこ」と指摘したのは先発・小笠原が1回裏2死一塁から、村上に与えたストレートの四球だった。 「何で外一辺倒なのか?…。相手の4番との第1打席での対戦は、大きなポイント。何球か振らせてこそ、相手も自分も調子の良しあしが分かる。それが4点もらいながら、外ばかりの四球では勝負にならない。捕手も含めて反省すべきところ」 今季はここまで、開幕からローテーションを守りながら5勝11敗と黒星が大きく先行している小笠原。打線の援護に恵まれない不運な黒星も多くあったが「こうしたところも、その原因」と今中さんは分析する。 「結局、1打席目の四球が2打席目(左中間二塁打)、3打席目(同点2ラン)につながっている。あそこ(6回)を頑張れば、勝ちがついた試合。4年連続の規定投球回数とか言われているけど、今のドラゴンズがほしいのは勝てる投手、貯金のできる投手」 こう言う今中さんは「それを期待されているのが小笠原という投手なんだから」と話した。
中日スポーツ