被団協がノーベル平和賞受賞「先輩たちの努力の結果」…宮崎県へ移り住んだ被爆者、悲劇語り継ぐ決意
――ロシアのプーチン大統領は「核の威嚇」を繰り返している。改めて核廃絶への思いは。 「80年ちかく前に落とされた原爆によって、広島、長崎に何が起こったのか知ってもらえれば、核兵器を使ってはならないことは誰でも分かるはずだ。核兵器を使おうとする国はたくさんあるが、核兵器により起こった悲劇を伝えていかないといけない。いつかすべての被爆者が亡くなる日がくる。特に子どもたちに語り継いでいくことが私たち被爆者の仕事だと思う」
◆たなか・ふみこ=長崎市出身。同市で被爆し、間もなく父親の故郷の宮崎県日南市へ移り住んだ。結婚後、夫と印刷会社を設立。2人の子どもを育てた。日南商工会議所女性会では会長を務めた。県原爆被害者の会の会長は2015年から務めている。86歳。