【時計はなんて奥深い!】たった1本の針で時刻を刻むシングルハンド腕時計が魅力的な理由
腕にしたら絶対みんなに見せたくなる! ワンハンドウォッチ(一針計)が新鮮!
ガジェットジャパンが手がけるイタリアの腕時計ブランド、Trifoglio Italia(トリフォグリオ)の新作「PHILOSOPHER(フィロソファー)」は、なんと、たった1本の針で時刻を示す斬新なワンハンドウォッチ(一針計)。 【画像】イタリアの腕時計ブランド、トリフォグリオの時計「フィロソファー」を見る 一見すると不可思議な文字盤ですが、時刻の読み方は極めてシンプル。さぁ、どう時刻を読むと思いますか?
新作が「フィロソファー」と名付けられた理由は?
トリフォグリオは、数々のブランドで時計デザインを手がけるイタリア人工業デザイナーのアレサンドロ・バルディエリが2010年に設立した時計ブランド。 バルディエリは、回転ディスク式の時計をはじめ、自動車のスピードメーターやラジオに触発されたレトロテイスト溢れる機械式腕時計をデザインしていることで知られています。 「フィロソファー」というモデル名は、時間の本質について深く考察した古代ギリシャの哲学者たちからインスピレーションを得て命名。 ソクラテスの弟子プラトンは、「惑星の運動が時間を進めている」と考え、またさらにその弟子のアリストテレスは、異なる考え方として、「時間とは物事が起こる順番、その前後関係により決まる」と定義しています。 こうしてギリシャ哲学により様々に思索されて来た「時間」というものの概念に独自の解釈を加え、さらにアートやモードへの深い見識と感性を重ね合わせた時計が「フィロソファー」です。
時を哲学する「フィロソファー」の文字盤はどう読む?
「フィロソファー」の特長的なくさび型の単針は、フープ状に象られた側が針の後尾となり、ひと目見ただけで示された現在時刻がわかる優れたデザイン。 ダイアルは1周12時間で分割され、1時間をさらに15分刻みの4分割で読み取るユニークな配置は、「それ以下の細分化された時刻(分刻み)を見る人の主観に委ねる」という大胆な発想でのセッティング。時刻の読み方は、ただ針の先端が示すダイアルを視認するだけです。 マットなスイス製エナメルで仕上げられた文字盤には、12の目盛りが刻まれ、ガラスにプリントされた「15・30・45」の数字と「PHILOSOPHER」の文字が、まるで手前に浮き出たような効果を生み出して、フェイスを立体的に演出します。 ムーブメントは、安定した駆動性能に定評のあるSEIKO Cal.NH38の自動巻ムーブメントを採用。 316Lステンレススティール製のケースは、直線的な面で構成されたエッジの効いた精悍なデザインで、ベゼル外周の緩やかなオクタゴンの面取りの造形は「フィロソファー」にさりげなく知的な表情をプラス。 ケースサイズは幅40mm、厚さ12.5mmで、ケースカラーは、梨地仕上げのシルバーと、DLCコートが施されたブラックの2色。どちらも光沢を抑えた高級感のある質感です。
特別限定モデル「メメント・モリ」も登場!
「フィロソファー」の派生モデルとして生まれた特別限定の「Memento mori(メメント・モリ)」。 メメント・モリとは、「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「人に訪れる死を忘ることなかれ」といった意味のラテン語で、このモデルでは、文字盤にスカルモチーフを配して「時間と死」というダークで奥深いテーマを暗示しています。
梶井 誠