3人制男女代表が出発 五輪最終予選で高田静「うまく成長できた」/バスケ
バスケットボール3人制のパリ五輪世界最終予選(5月16~19日、ハンガリー・デブレツェン)に出場する男女日本代表が11日、羽田空港から出発した。 今大会には各16チームが参加。日本は、世界ランク10位の男子が1次リーグで同3位のモンゴル、4位ベルギー、11位ポーランドと同じD組に、同6位の女子は3位スペイン、10位エジプト、14位モンゴルと同じC組に入った。総当たりで各組2位までが準々決勝に進み、3位までが五輪出場権を得る。 「最後なので楽しむだけ」とは男子の保岡龍斗(29)=秋田。 日本は男女とも今月初めの五輪予選(宇都宮)で五輪切符を獲得できなかった。各8チームが参加し、1位が五輪出場権を得たが、日本は男女とも1次リーグで2連勝しながら最終戦で敗れ、組3位となって準決勝進出を逃した。 保岡は「2戦目までは自分たちのゲームをできたが、リーグ最終戦では『13点取れば(負けても準決勝に)上がれる』と考えてしまった」と反省。「今回は欧州の強豪チームを相手にチャレンジャーとして臨む。まずは初戦のベルギー戦に向けて準備したい」と気合を入れた。 女子は第2戦でポイントゲッターの江村優有(21)=早大=が負傷し、3人で戦うことに。第2戦は競り勝ったが、最終戦を落とした。 「残念だったが、残るチャンスはハンガリーだけと、すぐに気持ちを切り替えた」とは高田静(27)=ENEOS。宇都宮大会後の短期間の合宿で「1対1が得意だった江村が抜けた分、チームでボールを回し、全員が得点できる動きをすることを心掛けてきた」といい、「うまく成長できた」と手応えを話す。 高田は「江村からは『五輪切符をつかんで、日本のバスケを見せつけて』といわれた。彼女の分まで頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。