『Bリーグファイナル』大一番で光った堅守と長距離砲、琉球ゴールデンキングスが広島を12点差で下し連覇に王手
終盤に反撃を受けるも、精度の高い3ポイントシュートで逃げ切り
Bリーグファイナル、琉球ゴールデンキングスvs広島ドラゴンフライズの第1戦。 琉球は岸本隆一、小野寺祥太、今村佳太、アレン・ダーラム、ジャック・クーリー、広島は中村拓人、山崎稜、アイザイア・マーフィー、ニック・メイヨ、ドウェイン・エバンスの5人が先発を務めた。 今村のプルアップスリーで先制した琉球は岸本も3ポイントシュートを沈め、8-0のランで先制パンチに成功。トリプルチャンスからダーラムが3ポイントシュートを射抜き、主導権を握った。対する広島は中村とメイヨが3ポイントシュートを沈め、山崎もセカンドチャンスからディープスリーを射抜き食らいつくが、エバンスがヴィック・ローにブロックされ、アレックス・カークのディフェンスが気になりダンクに失敗するなど、インサイドの得点が伸び悩んだ。シュートタッチが落ちない琉球は岸本がこのクォーター2本目の3ポイントシュートを射抜くと、松脇圭志もトランジションスリーで続き、24-16とリードした。 巻き返したい広島だったが、第2クォーター早々に松脇に3ポイントシュートを許し2桁のビハインドを背負うと、河田チリジが倒れているクーリーをまたいだことによってテクニカルファウルをコールされてしまう。また、琉球の堅守を攻略できず、開始から3分半得点ができずに、再び0-8と走られた。このタイミングで前半2度目のタイムアウトを使うも、フィニッシュが決まらず、逆にトランジションスリーを許し18-35とビハインドは広がった。その後も琉球のスイッチディフェンスの前にフリーでアウトサイドシュートが打てず、ペイントタッチからミドルシュートを放つもリングに嫌われ、25-43で前半を終えた。 後半に入っても琉球のペースが続く。ダーラムが持ち味である縦の突破から3点プレーを決めれば、今村が3ポイントシュートを連発と内外バランス良く得点を重ね、残り4分にはリードをこの試合最大となる24点に広げた。その後、オフェンスリバウンドを奪われる機会が増えてセカンドチャンスポイントを許し、エバンスの突破に手を焼いたが、牧の3ポイントシュートで締め、62-43と大量リードを保った。 最終クォーターに入ると、河田がペイント内で存在感を示したことで広島が追い上げを開始。ビッグラインナップが機能し、インサイドでの得点が一気に増え、12点差まで詰めてオフィシャルタイムアウトを迎えると、残り3分半にはケリー・ブラックシアー・ジュニアの得点でついに点差を1桁に戻した。それでも、琉球はインサイドアウトから今村がこの試合4本目の3ポイントシュートを射抜き、岸本もショットクロックわずかな場面でディープスリーを沈めてピンチを脱出。悪い流れを断ち切った琉球が74-62で逃げ切った。 明日の第2戦は横浜アリーナで13時10分ティップオフとなる。
バスケット・カウント編集部
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