スパイダーも加わり魅力をさらにアップ

クーペ版のローマをベースにオープン化された、ローマ スパイダー。

「スーパーカー」は、スーパースポーツカーだけではない。ひとことで表せば、「夢を与えてくれるような存在」だ。ここでは、国内外のそんな魅力あるモデルたちを簡単に紹介していこう。今回は、フェラーリ ローマ／ローマ スパイダー（FERRARI ROMA ／ ROMA SPIDER）だ。 【写真はこちら】ロングノーズ＆ショートデッキのボディスタイル、ルーフラインとも流麗だ。（全5枚）

ビバリーヒルズの街並みに、これほどしっくりマッチするクルマも珍しいだろう。ポルトフィーノとの共通点を囁かれることもあるが、エンジン以外の関連性は希薄であり、シャシをはじめ完全に独立したモデルである。その開発コンセプトは「新しい甘い生活」。富裕層のユーザーが日々の生活で使う2＋2の2ドアクーペ／スパイダーという位置づけである。あくまでエレガントなスタイル、快適性やドライバビリティを優先した各所のチューニングが特徴だ。 少し遅れて登場したスパイダーは、FRモデルでは1969年に発表された365GTS以来久々となるソフトトップを採用。優雅でエレガントなスタイリングをさらに魅力的に見せている。とはいえ、そこはフェラーリだけに最高速は320km／h、0→100km／h加速は3.4秒とラグジュアリークーペの常識を超えた性能を発揮する。わずか1900rpmで最大トルクの80％を発生するという扱いやすさも特筆すべき点だろう。

フェラーリ ローマ　主要諸元

●全長：4656mm ●全幅：1974mm ●全高：1301mm ●ホイールベース：2670mm ●車両重量：1472kg（乾燥重量） ●駆動方式：トランスアクスル式FR ●エンジン：3.9L V8 DOHCツインターボ ●最高出力：620ps／5750-7500rpm ●最大トルク：760Nm／3000-5750rpm ●トランスミッション：8速DCT ●0→100km／h加速：3.4秒 ●最高速：320km／h ●車両価格（税込）：2756万円