【漫画】父が遺したビデオに隠されたメッセージとは…涙をそそるプロローグに「繰り返して見たくなる」と反響多数
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、時を越えた親子の絆を描いた作品『ビデオを見てるということは』をピックアップ。 【漫画】「撮り直せばいいのに…」優しい父のビデオを観て、刀片手に旅立つ娘――斬新な物語の幕開けに「どんな物語なんだ?」と期待の声 作者の蛯原しげるさんが6月5日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには3.5万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、蛯原しげるさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。 ■愛娘に注がれた父親の愛情… 「このビデオを見ているということは…私はもうこの世には…」 遠藤がビデオをまわしはじめたところに、小さな娘が走ってきた。 「パパ何してるの~?うわ~!!カメラだ~」 部屋に入らないようにという父の言いつけを破り、撮影中のカメラを見つけて無邪気に駆け寄る娘。 「このビデオを見ているということは、私はもうこの世にはいないということだろう…」と仕切り直すと、娘は即座に「えっ…?パパいなくなっちゃうの…?いなくなっちゃやだ~!」と大泣きをはじめたのだった。 「パパはいなくならないよ~」となんとか娘をたしなめながら、3度目の仕切り直しに挑む。 「町にある〇×(まるだめ)製麺で私の名前を出すんだ。そこで次の指示が聞けるだろう…ちなみにこのビデオは再生後、自動的に削除される。遠藤家を頼んだぞ」 この言葉を最後に、ビデオは削除された。ビデオを見ていたのは、大きく成長した遠藤の娘だった。 「ビデオ…撮り直せばいいのに…」涙を流しながらそうつぶやくと、娘は刀を携えて、父の指示通り町へ向かうのだった。 作品を読んだ読者からは、「ずっと繰り返して見たくなる…」「生前のビデオを届けたい相手が、撮影を邪魔してきた未来の愛娘という斬新なプロローグ!」「刀を携えて旅に出る娘…どんな物語なんだ?」といった声が上がっていた。 ■「初見でもわかるような構成を――」作者・蛯原しげるさんに聞く制作の背景 ――「ビデオを見てるということは」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 このマンガに登場するキャラクターは自分の別のマンガ「誇大日記シリーズ」に出てくるキャラクターで、この子のエピソード0をかきたいと思っていました。やりたいことと思いついたストーリーがたまたま嚙み合った形です。 ――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。 「誇大日記シリーズ」の入り口となるように、初見でもわかるような構成を心掛けました。 また、読みやすさにかなり気を使っています。 この娘が殺し屋という設定を伏せることで、初見の人に驚いてもらえるようにしています。 ――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由とともにお教えください。 「〇×(まるだめ)製麺」です。この言葉を思いついてから、使う機会を伺っていました。 今思えばかなりノイズだったと思います。 ――普段、作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。 日常生活から着想を得ています。 運よく思いついているので、何とかやれていますが、思いつかなくなった瞬間のことを考えると怖いので、日ごろからいろんな情報は目に入れるようにしています。 ――今後の展望や目標をお教えください。 マンガを仕事にしたいと思っています。 これは一年前と変わっていないため、何も進捗がなく怖いです(泣)。 お仕事お待ちしております。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 X(旧Twitter)に遊びに来てください。一番早くマンガが読めます。