ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
■ここまで過剰でなくてもいいような……
Gクラスがステイタスシンボルになって、もうずいぶんと経つ。芸能人にもGクラスに乗っている人は多い。 武井壮さんは『サンジャポ』にランボルギーニに乗ってやってくるが、今やそういう人は少数派。 私はそういうのをいいと思うけど、そこまで目立ちたくない人はGクラスを選ぶのだろう。ちなみに、Gクラスに乗る人は記者会見をせず、結婚の発表もFAXで済ませるタイプが多い(笑)。 新型Gクラスはでかすぎ、高すぎ、パワーありすぎですべてが過剰だが、それでもこのノスタルジックな雰囲気は嫌いじゃない。 だから、ここまでは過剰じゃなくていいから、Cクラスくらいの大きさでこういうクルマを作ってもらえないかとお願いしたくなる。ベンツが作る本物のベイビーG。 そんなクルマがあれば私も本気で購入を考えてしまいそうだ。 走りはしっかり進化しているが、重く、固いものを動かしている感じはこれまでと同じで、ガシャン!と閉まるドアの音も同じ。 これはわざとそういう音にしているらしく、このあたりも「安易に変えない」という意識の強さが感じられる。 そのあたりの見識はみごとなものだが、従来型とほぼ同額とはいえ、約1600万円という価格はどうなのか。 値段のことなど1秒も考えずに注文する人のためのクルマになったということだろうか。 でもかまわない。新車がダメなら中古車がある。 お金持ちにじゃんじゃん買ってもらって、中古車があふれるのを待とう。話はそれからだ。 ●テリー伊藤 今回のつぶやき みごとなモデルチェンジだと思うが、ここまで過剰になると、もう少し小さな"ベイビーGクラス"が欲しくなる。