【これ何時?】きちんと見たときの「正確な時間」は?脳を刺激する「脳活パズル」
皆さんは会話で伝えたいキーワードがなかなか思い出せず困ったり、以前よりもの覚えが悪くなったと感じたことはありませんか? 脳科学者・篠原菊紀先生が監修する書籍『1日5分で脳がみるみる若返る! 大人の脳活パズル 180日』(西東社)によると、これは「脳の記憶や情報を一時的に覚えておき、それを使って作業を正しく進める力が低下していることが原因」なのだといいます。 【写真】あなたは解けますか? 意外と難しい…他の「脳活パズル」問題はこちら! 「この力をワーキングメモリ(作業記憶)といいますが、20歳くらいをピークに、60歳すぎから急速に低下します。一方で、適切なトレーニングをすれば、比較的速やかに向上することが知られています」 そこでFRaU webでは特別に、本書より5分ほどでできる「脳活パズル」を抜粋してお届け! ぜひ身近な人と挑戦してみてください。 脳科学者 篠原菊紀(しのはらきくのり) 公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授 医療介護・健康工学研究部門長 専門は脳科学、応用健康科学。遊ぶ、運動する、学習するといった日常の場面における脳活動を調べている。ドーパミン神経系の特徴を利用し遊技機のもたらす快感を量的に計測したり、ギャンブル障害・ゲーム障害の実態調査や予防・ケア、脳トレーニング、AI(人工知能)研究など、ヒトの脳のメカニズムを探求する。
脳トレに加えて、心身を活発に動かしましょう
全身の健康管理が、同時に脳の若さも保つ 「2019年に世界保健機関(WHO)は『認知機能低下および認知症のリスク低減のためのガイドライン』を公表しています。 これによると、認知機能の低下予防には、下記の項目が推奨されています。 ・運動 ・禁煙 ・危険で害ある飲酒行動の抑制 ・地中海食、健康的な食事 ・過体重、肥満、高血圧、高脂血、糖尿病への介入 ・認知的なトレーニング 『脳活パズル』は認知的なトレーニングにあたります。 脳も体の一部ですから、脳のアンチエイジングを望むなら、全身の健康を意識しましょう」 生活を楽しみ豊かにして、脳にいい刺激を 「脳活パズルのほかに、運動や食事、読書、旅行、周りの人とのコミュニケーションなど、五感を使うことと組み合わせると、さらにいいでしょう。生活を楽しみ豊かにすることは、そのまま脳へのいい刺激となり、機能維持につながります。年齢を重ねても、億劫がらずに心身を活発に動かしていくことが重要です。 また、学習や運動は、短期間、集中的にやればいいというものではなく、楽しく長続きするものでなければなりません。鍛えて高めるだけでなく、使うことによってその力を維持する意識で、トレーニングを習慣化しましょう」 次から早速、脳を刺激する「脳活パズル」をお届け!