韓国のマートで流れているのは…生成型AIが作詞・作曲・歌うBGM、コスト・時間90%減
【08月24日 KOREA WAVE】韓国ロッテショッピングのロッテマートは、生成型AIを活用して作られた音楽を、8日から店舗のBGMとして流している。AI技術をマーケティングに取り入れることで、来店客に多彩なショッピング体験を提供することが目的だ。 今回公開されたのは「ロッテマート、楽しい時間」「料理してあげる、疲れたあなたへ」「マーブルナイン、パーティートゥナイト」の3曲で、作曲・作詞・歌唱のすべてを生成型AIが担った。これらの楽曲は、ロッテマートの代表的な自社ブランド「今日はいい日」「料理してあげる」「マーブルナイン」をテーマに、K-POPの軽快なダンス曲に仕上げられている。 ロッテショッピングの関係者によると、「AIを利用した音楽制作は、従来の作曲家や歌手を起用する方法に比べて、コストと時間を90%も削減できた」とし、企画から制作までの期間はわずか2日間だったという。 今回のAI音源は、ロッテマートが若年層の消費者からの意見を収集するために実施している大学生プログラム「ZRT(Gen Z Round Table)」の一環として制作された。ZRTは第2期目で、「AIマーケティング」をテーマに、生成型AIを活用したコンテンツ制作に取り組んでいる。 今後、ロッテマートは、旧盆の秋夕(チュソク)や正月、クリスマスなどのシーズンに合わせたAIによるBGMを展開する。また、月ごとの代表的な果物をテーマにした「月間AIフルーツソング」も計画している。 また、秋夕のギフトセット事前予約期間中には、生成型AIを活用した「ギフトセットカタログ」を映像コンテンツとして制作し、全店舗で放映している。 ロッテマートの公式SNSアカウントで公開された「デイリーベリーデリシャス」というブランド音源コンテンツも、生成型AI技術を使用して制作されたもので、日常の美味しい発見をテーマに、食べ物がより美味しく、気分がより幸せになる瞬間にインスピレーションを得て作られた。 ロッテマートとスーパーマーケットの新しいビジョンと価値を込めた初の統合ブランド音源は、従来の作曲家と歌手を起用して制作されたが、アルバムカバーやミュージックビデオなどの映像コンテンツは生成型AIによる画像を使用している。 この新ブランド音源の発表を記念して、今月26日から9月6日まで、「デイリーベリーデリシャス!美味しい発見」というテーマで、自分のレシピや美味しい日常の写真を共有すると、抽選で3万ウォン(約3300円)相当のロッテマート商品券が当たるイベントも開催される。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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