札幌のホテル宴会場がリングに プロレス“場外戦”が大盛り上がり
【北海道・札幌】プロレスラーのメディア露出が増え、「プロレス女子」なる言葉も登場し、プロレス・ブーム再来ともいわれます。そのプロレスの試合が、なんとホテルの宴会場で行われました。 “舞台”は東京ドームホテル札幌(札幌市中央区)の大宴会場「PEERAGE(ピアリッジ)」。4月11日、12日の2日間、ホテルの絨毯の上にリングを設置して、300人近い観客がぎっしり詰まった中、それぞれ7試合が組まれました。
過激さが売りの「大日本プロレス」などが協力
初日のメインイベントには、“日本最古のベルト”として知られる「アジアタッグ選手権」の試合もラインナップされました。 この「ホテルプロレス」に全面協力したのが、過激なデスマッチを売りとする「大日本プロレス」。武藤敬司選手率いるプロレス団体「W-1」、女子の団体「アイスリボン」の選手も参戦しました。 “ホテルプロレス”が実現した経緯について、同ホテルの高田彰子さんは、「大日本プロレスさんが、昨年閉館した札幌テイセンホール(大日本プロレスがずっと使用していた)に替わる会場を探している中で、私たちの宴会場を気に入っていただいて、昨年夏に初めて、この会場でビアガーデンとプロレスのコラボを行いました。その時のお客さんのリアクションが良く、今回は2回目を開催することになりました」と話します。
大日本プロレスといえば、普段は蛍光灯・有刺鉄線などの流血必死の凶器を使う過激なパフォーマンスで有名ですが、さすがにホテルでは“御法度”。 試合では、普段メインイベントに出場する選手が前半戦から登場し、プロレスを初めて観戦するお客さんにも分かりやすい試合を展開しました。途中、水を撒きながら入場する選手がいましたが、そこは「許容範囲内」(高田さん)とのこと。でもリングサイドのお客さんは水浸しになっていました。そして筆者のカメラにも水が……。
プロレスや格闘技に詳しい方はご存知かと思いますが、格闘技の「聖地」後楽園ホール(東京都文京区)は、東京ドームシティにあります。そう、東京ドームホテル札幌とは偶然の「聖地」つながりになり、その運命を感じざるを得ません。 休憩時間には選手自らがビールサーバーを背負って売り子になるなど、サービス精神もたっぷり。選手たちは、気軽に記念撮影にも応じていました。実はこの夏もまたビアガーデンとプロレスのコラボを企画中とのこと、どのような試合が展開されるのでしょうか。 (ライター・橋場了吾)