NGT48初トリプルセンター・藤崎未夢&大塚七海&小越春花が語る「グループの変化」
藤崎未夢、大塚七海、小越春花がトリプルセンターを務めるNGT48の10thシングル「一瞬の花火」が8月28日に発売する。ほぼ同時期に加入したメンバーでのセンターポジションに「安心感がある」と声をそろえる3人。グループを初期から支えてきた1期生メンバーの多くが卒業し、変革の時を迎えるNGT48への思い、今後の展望などを語ってもらった。 【全身カット】「タイプの違う、すごくバランスの良い3人」というトリプルセンターの藤崎未夢&大塚七海&小越春花…ほか全28枚 ■藤崎未夢「いろんな面から良さを伝えられる」 ――まずは今回のシングルでトリプルセンターを務めることが決まった際の心境を聞かせてください。 藤崎:トリプルセンターはNGT48にとって初の試みですが、この3人でトリプルセンターをさせていただくと聞いた時には「すごく安心感があるな」と思いました。私は以前、単独でのセンターも経験しましたが、ほぼ同期の、6年近く一緒に活動してきた2人と一緒なので、信頼感があります。タイプの違う、すごくバランスの良い3人だと思うので、いろんな面から良さを伝えられるんじゃないかなと感じています。 ――「タイプの違う」ところを教えていただけますか? 藤崎:私は普段、NGT48のキャプテンをやらせていただいているので先頭に立つことが多いんです。春花は、外で活躍する機会も多いので、NGT48を広めてくれていると思います。七海は、先日行われた「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で5位になったり、「音楽の日 2024」(TBS系)でダンスの選抜に選ばれたりと、実力を持っている子だと思うので、それぞれが良さを引き立て合えるんじゃないかなと思っています。 ■大塚七海「NGT48の新しい形が見られるとワクワク」 ――小越さんはトリプルセンターと聞いてどう感じましたか? 小越:「そう来たんですね」と思いました(笑)。まだフォーメーションも振り付けも決まっていないので(取材時)、どういう形になるのか楽しみでドキドキしています。1期生の先輩方が多く卒業されていって、本間日陽さんも卒業されたばかり。これからNGT48はどうなっていくんだろうという不安も少しありますが、トリプルセンターという形で新しいことができるんだなという期待感もあります。それと同時に、私たちが頑張らなきゃという責任も感じています。 ――藤崎さん、大塚さんとの活動はいかがですか? 小越:私も1人でセンターをやらせていただいたことがありますが、今回はプレッシャーのような感覚が良い意味でほとんどないんです。安定感を感じながら活動できています。 ――大塚さんはいかがですか? 大塚:私もトリプルセンターと聞いた時には、NGT48の新しい形が見られるんだとワクワクしました。それと同時に、どういう形でこれから進んでいくのか、不安も少しありますが、「この3人でトリプルセンターができる」といううれしさのほうが今は大きいです。 アイドルをこれまで6年間やってきて、私は今回初めてセンターに立たせていただきますが、今までにやってきたことが今の自信につながっていると思っているので、堂々とこのポジションに立ちたいなと思っています。 私は初期の頃、あまり「センターになりたい」と口に出してこなかったんですが、ここ数年は「センターになりたい」とファンの方に対しても口に出して言うようにしていました。今回、それがかなったことも自分の自信になったので、これからメンバーにもファンの方にも認めていただけるような人になりたいです。 ■中井りか卒業から1年…小越春花「心にぽっかり穴」 ――前シングルで中井りかさん、今年4月には本間日陽さんと、これまでグループをけん引してきたメンバーの卒業が続き、そして4期生の加入もありました。グループの変化はどのように感じていますか? 大塚:今まで、グループにとってお二人の影響力がすごく大きかったからこそ、グループでフェスや外イベントに出演させていただいたりする時には少し不安になることもありました。 NGT48の世間の認知度で言うと、やっぱりりかさんや日陽さんの存在感はすごく大きかったので、お二人が抜けて、今のNGT48に誰がいるかと聞かれた時に、次に名前が出ないといけないのは、今回センターに選ばれた私たちでなければいけないと思うし、そうでありたいと思っています。 小越:私はずっと前から中井りかさんを慕っていて、お母さんだと思っているくらいなので、りかさんが卒業してしまった時には心にぽっかり穴が開いてしまったようで、しばらくはすごく引きずっていましたし、1年くらいたった今でもとても寂しいです。 私は1年のほとんどをネガティブで過ごしていて、気持ちが下を向いていることが多いんですが、りかさんは場の空気をすごく明るくしてくださるので、りかさんとお話しているだけで楽しかったんです。りかさんはもういないので、いつまでも私もジメジメしているわけにもいかない、という感覚は最近になってようやく芽生えてきています。 ――今後はポジティブな日も増やしたいですね。 小越:そうですね。(1年のうち)あと10日くらいは増やしたいです(笑)。 ■藤崎未夢「(先輩からの)学びをみんなで生かしていけたら」 ――藤崎さんはキャプテンとして思うところはありますか? 藤崎:りかさんも日陽さんも、外で活躍される機会が多く、グループに還元していただくことが誰よりも大きかった方々でした。りかさんも日陽さんも卒業コンサートで私たちに教えてくださることがすごく多かったんですが、今度は私たちがそれを後輩たちに同じように教えられるかというと、自分たちには経験値がまだ全然足りないと思ってしまうところもありました。 日陽さんの卒業コンサートに関しては、4期生が加入してからのコンサートだったので、一緒に活動できた時期は短くても、日陽さんから4期生が学んだことはすごく多いと思います。そういった学びを、これからのグループにみんなで生かしていけたらいいなと思います。 ■藤崎未夢&大塚七海「音楽の日 2024」出演が話題 ――外の活動といえば、藤崎さんと大塚さんが48グループとして出演された「音楽の日 2024」での「アゲハ蝶」のダンスパフォーマンスも話題になりました。 藤崎:反響はすごく大きかったです。他の48グループと一緒に活動する機会は少なくなっているので、テレビの音楽番組でこうして取り上げていただけたのはすごくありがたいことです。NGT48にとってもこういった機会はすごく久しぶりだったので、グループ全体で盛り上がっていました。 大塚:ここ数年は他の48グループの方々と交流させていただく機会が減っていたので、自分よりも歴の浅いメンバーが多いことに驚きました。他のグループのメンバーさんが番組に取り組む姿勢を見ていて、自分に足りないものも改めて知れたような気がします。今回の経験を自分たちの後輩にも教えてあげられたらいいなと思っています。 ■小越春花、ドラマでAKB48小栗有以&元HKT4の矢吹奈子と共演 ――小越さんは8月18日より放送されるドラマ「素晴らしき哉、先生!」(毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系)で、AKB48の小栗有以さんや元HKT48の矢吹奈子さんと共演されていますが、お話される機会もあるのでしょうか? 小越:小栗さんとはまだ1回しかお会いできていないんですが(取材時)、矢吹さんとは同じクラスの生徒役なので、お話させていただく機会は多いです。「奈子ちゃんって呼んで」と言っていただいたんですけど、呼べたことは一度もないんです。 同じクラスなので、他の共演者の方々とは年が違ってもタメ口で話すような仲になれているんですけど、やっぱり48グループの先輩となると、いきなり「おはよう」とタメ口であいさつするような勇気はとてもなくて。他の生徒役のみんなとはタメ口で話すのに、奈子さんにだけ急に敬語が入っちゃって、不思議な空気にはなってしまっています(笑)。残りの撮影期間で、1回くらいは「奈子ちゃん」と呼べるようになりたいです。 ■小越春花、新曲は「切なくしっとりした感じでNGT48の得意分野」 ――今回の楽曲「一瞬の花火」の注目ポイントについても聞かせてください。 藤崎:この楽曲はイントロも間奏もアウトロもなく終わるので、盛り上がって盛り上がって盛り上がって終わる、みたいな曲になっています。タイトル通り、歌詞や曲調から花火が打ち上がるように盛り上がりながらも、儚さも感じられる曲だなと思いました。 小越:曲の印象は、切なくしっとりした感じでNGT48の得意分野だと思いました。今までは目の前にあったけど、今はないものって、今はないからこそすごく大切に思えるんだなということに気付かせてくれる曲だと感じました。 大塚:自分たちの声で収録してから改めて聞いた時に、曲調とメンバーみんなの声がすごくマッチしていて、曲の雰囲気がすごく良いなと思いました。花火の音が入っている曲は今までにあまり聞いたことがなかったので、パフォーマンスしたらどうなるんだろうなと楽しみです。私は花火みたいな振り付けになるんじゃないかなと私は予想しています(笑)。 ■今年の夏に挑戦したいこと…大塚七海「磨きたいものが二つ」 ――最後に、この夏に挑戦したいことをそれぞれ教えてください。小越さんは去年の夏に行った前シングルのインタビューで「この夏は自分にお金をかけたい」とおっしゃっていました。 小越:最近、お金を使いたいなという気持ちがますます湧いてきたんですよ。自分の内側も外側も磨いていきたいなって。最近20歳になったので、そういうのって大事だなと思ったんです。 外側で言うと「エステに行く」とか。サウナデビューも最近果たしました。トレンド的にはちょっと遅いかもしれないんですけど、今までは行く勇気が持てなかったような初めてのことに、最近は挑戦することができるようになりました。20歳になったので、今度は1人で外でお酒を飲んでみたいと思っています。 藤崎:私は最近、4期生の佐藤広花ちゃん、磯崎菜々ちゃん、原愛実ちゃんとご飯に行く機会があったんですけど、この夏は後輩たちと積極的にご飯に行きたいなと思っています。 今までは私が人見知りということもあって、後輩どころか同期とすらあまりご飯に行っていなかったんですけど、先輩にもなりましたし、一緒にご飯に行った時くらいしかゆっくりと話せないようなこともあるので、そうすることでグループがより良くなったらいいなと思っているんです。後輩たちとの距離を積極的に縮めていきたいです。 大塚:私は磨きたいものが二つあります。まず一つ目はトーク。最近、テレビでロケのお仕事をさせていただくことが増えたんですが、自分には語彙力がないなと思うことがあって、同期の三村妃乃ちゃんという語彙力の塊みたいな子に相談したんです。そうしたら「漫才を見ろ」と言われたので、最近は漫才を見ています。 それから、もう一つはパフォーマンス面。先日の「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で第5位を頂いたんですが、「自分の歌でなんでこんなに進めたんだろう?」と自分では納得していないところがあるので、歌をもっと磨きたいです。 ◆取材・文=山田健史/衣装協力=MERCURYDUO(藤崎、小越)、dazzlin(大塚)