ダルビッシュ有VS大谷翔平2度目の対戦 大谷「2番・DH」で松井秀喜超え米通算176号なるか
◆米大リーグ ドジャース―パドレス(14日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日午前8時10分開始予定)、本拠地・パドレス戦のスタメンに「2番・指名打者」で名を連ねた。パドレスの先発はダルビッシュ有投手(37)。大谷は3月20日の開幕戦(韓国・ソウル)以来2度目の直接対決で、2試合ぶりの本塁打となる5号で、日本人選手では単独史上最多となる通算176号を狙う。 日本ハムでは同じ背番号「11」をつけ、昨年3月のWBC決勝・米国戦では8回ダルビッシュ、9回大谷の夢のリレーで頂点に立った。日米通じて初めての対戦だった韓国・ソウルでの3月20日は、遊ゴロと右前安打で2打数1安打。試合後にダルビッシュは「ヒットを打たれた後に自分の中ではちょっとニコッとしてしまって、なんだかんだ情が入ってしまったんだなと。強い球を打ってさすがだなと思いました」、大谷は「球も素晴らしかったですし、何とか1本打てましたけど、何回もこれからやっていくと思うので、また復習しながら」と夢対決第1ラウンドを振り返っていた。 大谷にとっては大記録のかかる打席が続いている。12日(同13日)の本拠地・パドレス戦では、初回の1打席目に中堅左へ3試合ぶりの4号ソロ。松井秀喜氏(ヤンキースなど)が持っていた日本人歴代最多175本塁打に並んだ。松井氏が10年間で積み上げた記録を7年目で並び「長距離のバッターとして日本でも僕が小さい頃からずっと見てきましたし、同じ左バッターとして憧れているような存在ではあったので、そういう方に記録で並べたのは自分にとってはすごく幸せなことだなと思います」と感慨深そうに話しながらも「次の1本、次の1本というのが、基本的な考え方。どこを目指すとかではない。打ったらまた次の1本ということが大事」と気を引き締め直していた。13日(同14日)は9戦ぶりに安打が出なかったが、外野への大飛球が2本あった。打率は3割4分3厘で好調だ。 ダルビッシュも白星に飢えている。ここまでの4登板は、0勝1敗、防御率3・86。開幕から4試合連続で白星がなかったのは、メジャー移籍後では右肘トミー・ジョン手術からのリハビリに専念して登板がなかった15年、右肘の状態が万全ではなく8登板で1勝に終わった18年以来。前回登板の8日(同9日)の本拠地・カブス戦では3回4安打4失点と乱調だっただけに、雪辱に燃えるマウンドとなる。
報知新聞社