ふるさと納税の返礼品コシヒカリ、前年の50倍超の申し込みで6割に発送できず…「想定超えた」
山梨県中央市は、ふるさと納税の返礼品としていたコシヒカリに、前年の50倍以上の申し込みが殺到し、受付件数の6割超が発送できなくなったと発表した。8月8日に出された南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」による買いだめが影響したとみられ、市は対象者に他の返礼品の発送や返金を案内するなどの対応を進めている。 【グラフ】コメ価格の前年同月比上昇率
市によると、対象の返礼品は「低化学肥料こしひかり計10キロ」(寄付額1万2000円)。昨年の寄付は14件だったが、今年は臨時情報発表後の時期を含む6~21日に462件が殺到し、受け付けを停止した。寄付を受け付けた計701件のうち、467件で返礼品の対応ができなくなった。
今月16日に返礼品の事業者から「本年分の収穫見込みから、受け付けたもののうち一部の対応が困難」との報告を受けたという。全国的にコメが品薄状態となる中、ふるさと納税の返礼品に注目が集まったとみられ、同市政策秘書課は「想定を超える注文数だった」としている。