低所得者向け給付金事業で82世帯計835万円誤支給 確認怠り条件外れる前年度受給対象者にも給付、返還要請へ 姶良市
鹿児島県姶良市は18日、物価高騰に伴う2024年度の国の低所得者向け給付金事業で、受給対象ではない市内の82世帯に計835万円を誤って支給したと発表した。 市によると、24年度に新たに住民税非課税世帯となった世帯主らに10万円、その世帯18歳以下1人当たり5万円を支給したが、対象外である前年度の受給世帯などにも支払った。対象者を抽出するシステム改修を委託した業者が対象外の非課税世帯を除外する作業を失念。市は業者との支給条件の確認を怠ったまま支給手続きを進めたという。 11月、委託業者から対象者リストが誤っていたと報告を受け発覚。市は誤給付した全世帯を訪問し、謝罪した上で返還を求める。市福祉部は「行政の信頼を損ねる事態。深く反省し再発防止に努める」としている。
南日本新聞 | 鹿児島