韓国検察が金龍顕・前国防相を内乱などの罪で起訴 一連の捜査で初、非常戒厳を内乱罪の要件「暴動」に該当と判断 軍司令官に与野党代表らの拘束も指示か
韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳宣言をめぐって、韓国の検察が金龍顕・前国防相を内乱などの罪で起訴しました。 韓国検察によりますと、金龍顕・前国防相は尹大統領が今月3日に「非常戒厳」を宣言した際、特殊部隊の司令官に兵士を国会に出動させるよう指示し、議事堂を封鎖しようとした罪などに問われています。 さらに、金・前国防相は軍の防諜部門の司令官に対し、与野党の代表ら十数人の身柄を拘束するよう指示していたとみられるということです。 検察は、こうした点などを踏まえ、非常戒厳が内乱罪の要件となっている「暴動」にあたると判断しました。 一連の捜査で関係者が起訴されるのは初めてです。金・前国防相側の弁護士は「まるで最大野党の指針をまとめた結果報告書を起訴事実として構成したかのようなフィクションだ」とするコメントを出しました。 また、検察の捜査結果では、尹大統領は非常戒厳宣言を出すおよそ1週間前、金・前国防相に対し、「未来の世代にきちんとした国をつくってあげるには、特段の対策が必要だ」と話していたということです。 政府高官らの不正を捜査する高位公職者犯罪捜査庁などの合同捜査本部は、事情聴取のため尹氏に対し、29日の出頭を要請しています。
TBSテレビ