マコモタケの葉使いしめ縄作り 八雲神社で氏子ら 三重・松阪
三重県松阪市日野町の八雲神社(大和哲司宮司)は23日午前10時から同神社の境内で、正月に天王門などを飾るしめ縄作りを行い、氏子ら約10人がマコモタケ(イネ科)の葉を使って3本を完成させた。 大和宮司(45)によると同神社のしめ縄作りは、自身が宮司を引き継いだ当初は行われておらず、八雲神社にはしめ縄はないものと考えていたという。しかし、しめ縄はあった方がいいと思って4年前に、母・幹子さん(71)を中心に家族で作り始め、2022(令和4)年からは氏子らも参加して作っている。 同神社はスサノオノミコトを祭っており、出雲大社がマコモタケの葉を使ってしめ縄作りをしていることから、同じ素材で作っている。 この日は、津市美杉町の生産者から分けてもらったマコモの葉の束をねじりながら棒状にし、3束を編んでいった。神社の入り口となる天王門に長さ6.3メートル、太さ20センチのものを、神馬の舎に2.8メートル、鳥居に4.5メートルのものをそれぞれ飾る。 参加した湊町の50代の女性は「自分たちで作ったしめ縄を見るのは楽しみです」と話し、3束に分けたマコモに霧吹きをしながら柔らかくして、きつくねじり編んでいった。 大和宮司は「氏子の皆さんのおかげで正月を迎える準備が進みました。八雲の神様が元気になり松阪を守る力になってもらえれば」と話した。