「京アニ放火殺人事件」遺族が講演 被害者支援の重要性を訴える/青森市
青森朝日放送
「犯罪被害者等支援青森県民フォーラム」が開かれ、2019年に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」の遺族が、青森県内で初めて講演を行いました。 フォーラムには、被害者支援を行う自治体関係者や大学生など、およそ240人が参加しました。 「想いと願い」をテーマに、講演を行ったのは、2019年7月に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」で亡くなったアニメクリエーター、渡邊美希子さんの母、達子さんと兄の勇さんです。 【母・渡邊達子さん】 「(DNA)鑑定結果が出て娘と出会ったんですけれども、夫は『骨格が美希子の骨格だ』って言いましたね」 「こんな事件が起こらないような、嫌な思いをする子どもたちが1人でも減っていくような、そんな世の中になっていってほしいと思っています」 勇さんは、被害者支援のカウンセリングを一度断ったものの、再び受けようと決意した当時の心境について語りました。 【兄・渡邊勇さん】 「自分が崩れている可能性があるということを認めたくなかった。カウンセリングを受けるということはそれを認めることになるみたいな、そんなふうに思ってしまったんですね」 「もし1回目断られても、僕みたいなあまのじゃくな人間もいるかもしれないので、ちょっと後になって様子を見てあげて、もう一声掛けてあげることができたら、救える人も増えるのかもしれないなというふうに実体験として思っています」 このフォーラムは、青森県被害者支援連絡協議会とあおもり被害者支援センターが毎年この時期に開いています。