<ボクシング>井上、1年ぶりのV1成功でアメリカ進出だ!
そして大橋会長は、さらなるニュースが飛び込んできたことを明らかにした。 「アメリカのプロモーターからぜひアメリカのリングで尚弥に試合をしてほしいとオファーがあった。具体的には、ローマン・ゴンザレスが試合を行う日の別カードとして。来年はアメリカでの試合を実現したい」 44戦無敵で八重樫もKO負けを喫したWBC世界フライ級王者のローマン・ゴンザレス(ニカラグア)は、現地時間17日に、ゴロフキンのアンダーカードで、元2階級王者のブライアン・ビオリア(米国)をTKOで葬って、リング誌が選ぶ、階級を考えない最強ボクサーランキング、パウンド・フォー・パウンドの1位に恥じぬ試合内容でまた評価を上げた。次戦は、WBA、WBO世界フライ級スーパー王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とのフライ級での再戦が噂されているが、ひとつ階級が上の井上も、ロマゴンの対戦候補としてリストアップされている。ロマゴンのライバルとしての井上の名を売るため、全米のプロモーターが、アメリカ登場をオファーしたのである。 これに対して井上も、「ロマゴンとやれるなら楽しみ。勝てるかどうかはわからないが、とにかく食らいついていく。アメリカでやるならチョコチョコした判定のボクシングではなく倒すしかない。その意味でも今回の試合は重要」と、堂々とした発言。アメリカのリングでの対ロマゴン戦が現実味を帯びてきても、最強を求めてきた井上の姿勢にブレはない。興行権の関係で、前王者、ナルバレスとの再戦も有力だが、井上がV1戦でまた強さをアピールすれば、一気にビッグマッチへ発展する可能性もある。1年のブランクを経た井上は、師走の有明から再び伝説を再スタートさせる気だ。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)