【名手の名言】アーサー・バルフォア「ゴルフは3回も楽しめるゲームだ。コースに行くまで、プレー中、プレー後である。ただし内容は…」
レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は、ゴルフをこよなく愛したイギリスの政治家、アーサー・バルフォアの言葉をご紹介!
「ゴルフは3回も楽しめるゲームだ。コースに行くまで、プレー中、プレー後である。ただし内容は、期待、絶望、後悔の順に変化する」
アーサー・バルフォアは1902年~05年に英国の首相を務めた政治家。スポーツ好きとしても知られ、とりわけゴルフはハンディ5の腕前を持ち、ゴルフエッセイもしたためているほど。 ゴルフに関して数多くのウィットに富んだ名言を残しているが、そのひとつが表題の言葉。 ゴルファーはどれだけラウンドしても、ゴルフの前日はやはりワクワクして寝付けないし、コースに行くまでの車の中では期待や妄想に胸を膨らませる。 しかしひとたびプレーが始まると、困難と苦悩の連続。満足のいくショットなど、10球に1球あればいいほうだ。下手な人だけでなく、上手い人にも上手い人なりの絶望が待ち受けている。 終わってみれば、いつもと同じか、こんなはずでは……と受け入れたくないスコアが刻まれている。あそこでドライバーを握らなければ、あのパットをもっと真剣に打っていれば……など、後悔の念が押し寄せてくる。 まさにバルフォアの言う通り、「期待」「絶望」「後悔」。しかしそれでも、なぜかまたすぐに次のゴルフの予定を入れてしまう。 次こそは…という期待がある限り、このスパイラルは続いていく。100年以上前から変わらないゴルフの七不思議のひとつだ。 ■アーサー・バルフォア(1848~1930年) イギリスの政治家。1902年~05年に首相を務めたのち、第一次世界大戦勃発で海軍将として入閣。やがて外相に転じ、パリ講和会議には全権大使として、ベルサイユ条約に調印した。ゴルフは幼少の頃から親しみ、首相在任中にHCを9から5に縮め