ブラックフライデーにサイバーマンデー、消費冷え込む日本に大型セール続々
流通大手のイオンが11月から「ブラックフライデー」と呼ばれる大型セールを行うと発表しました。米国で行われているイベントを日本にも根付かせ、年末商戦に向けて需要を喚起したい考えのようです。一方で、「ブラックフライデー」だけでなく「サイバーマンデー」や「プレミアムフライデー」といった販促も予定されています。どのようなものか見てみましょう。 韓国の二の舞に? 日本でもブラックフライデー、何がブラックなのか
「ブラックフライデー」は、米国で感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日を指す言葉です。「ブラック」という名の由来は、小売業者がこの日を境に黒字に転換するなど諸説あるようですが、いずれにせよ、クリスマス商戦が始まる日となっています。
イオンも取り組み進める「ブラックフライデー」
日本でも、ブラックフライデーにちなんだセールを導入しようという動きが現れており、すでに玩具やベビー用品の小売店を展開する日本トイザらスや、美容用品やキッチン用品などを手がける貝印が開始しているほか、今年からは新たに流通大手のイオンも店舗でセールを展開する予定です。 イオンでは、11月25日から27日の3日間、イオングループの約2万500店舗でブラックフライデーセールを実施します。イオングループで小売業を担うイオンリテールでは「これまで経験のない大きなセールを実施して、クリスマスギフトに好適な家電製品やゲーム、ファッション関連製品の購入のきっかけになれば」と狙いを説明します。セールの詳細はまだ明らかにしていませんが、タイムセールや各種企画などさまざまな手法の活用により、需要を喚起したいもようです。 2014年にブラックフライデーセールを開始した日本トイザらスでは、昨年の同セールで、トイザらス・ベビーザらスの両店舗と自社ネットショップにおいて、100種類以上の商品を最大86%引きで販売しました。同社コーポレート・コミュニケーション部によると、今年は11月25日から27日の3日間の開催を予定しており、全店規模で売り場を設置するなど、ブラックフライデーをより強くアピールするということです。 2014年からブラックフライデーセールをはじめたという貝印。昨年は自社ネットショップで、包丁などキッチン用品を中心とした約100商品を50%から80%引きの特別価格で提供した結果、会員限定で先行販売した三徳包丁が開始20分で完売したほか、2014年比で約4倍の売り上げを記録したそうです。今年は11月25日から28日まで開催する予定です。