松山ケンイチ&染谷将太、『聖☆おにいさん』映画化にビクビク 暴れ散らかす共演陣の中で「お芝居ってなんだろう」という思いに
■「久々に東京に来たらこんなことになってんだ!」
――そもそも、イエス役、ブッダ役を演じるという話があったときは、どう思ったのですか? 染谷:無敵だなと思いました。ブッダさんの格好さえすれば、何もしなくても立っていられるぐらいの勇気をもらえるぐらいの存在感なので、そこに乗っかって楽しもうと思っていました。 松山:それはあるよね。でも今回は、本当にいろいろな登場人物が出てきて、一人一人が暴れるので、それにはびっくりしました。最初に(弁才天役の)白石麻衣さんと、(ミカエル役の)岩田剛典くんが出てきたとき、染谷君に「いまってこういう感じなの?」って聞いちゃったぐらいですからね。だって、台本に書いていないことずっとやっているんですよ。岩田くんなんて、台本に書いていないセリフの方が断然多かったし。岩田くんに「監督からの指示?」って聞いたんだけれど「違います」って。本当に衝撃的でした。田舎で野菜作っているだけじゃダメだね(笑)。 染谷:松山さん「久々に東京に来たらこんなことになってんだ!」って言っていましたよね(笑)。 松山:福田監督って本当に愛されている方なので、みんなが「絶対福田監督を笑わせてやろう」みたいな思いで、いろいろなことを持ち込んでくるんだよね。本当に笑いを堪えるのは忍耐だよ。 ――個性的なビジュアルですが、それぞれ最初にイエスとブッダの姿を見たときはどんな印象を持ちましたか? 松山:いや、大丈夫かなというのがやっぱり大きかったよ。 染谷:めっちゃイエスさんでした。 松山:でも原作はジョニー・デップ似だからね。 染谷:似ていましたよ、ジョニー・デップ。 松山:染谷君のブッダは(大きな耳をつけているけれど)聞こえているの? 染谷:あれ聞こえているんです。すごく考えられて作ってあって、ヘッドフォンみたいな感じで耳に装着するのでノンストレスなんです。耳には負荷がかからず快適でした。 松山:昔、知り合いの俳優さんが、染谷君のこと「日本で一番死んだ目をしている俳優」って言っていたんです。独特な感じがすごい印象的で。それが今や仏の目ですからね。真逆じゃん。やっぱすごいよね。 染谷:おかげさまで(笑)。