OPECプラス、減産延長で合意-10月以降は徐々に削減幅縮小へ
OPECプラスの合意に対する反応はまちまちで、一部アナリストは減産延長による原油価格への好影響に言及した。
コンサルティング会社エナジー・アスペクツの共同創業者で調査ディレクターのアムリタ・セン氏は「この結果、今年と来年、石油在庫が大幅に削減される」とし、OPECプラスによる市場のコントロールは続くとした。
一方、10月に市場が余剰分を吸収できるかどうかについて懸念する声も聞かれた。
ゴールドマン・サックス・グループのアナリストらはリポートで、「われわれはこの会合を弱気材料とみている」とし、追加減産を巻き戻す詳細な計画は「市場がOPECの強気な見通しよりも軟調な展開になった場合、低水準の生産維持をより困難にする」と指摘した。
原油価格の下落は根強いインフレと闘う中央銀行には朗報だが、サウジアラビアなど産油国の歳入を脅かす。ムハンマド皇太子が指揮を執る大規模プロジェクトの財源を確保するには、バレル当たり100ドルに近い原油価格が必要になると国際通貨基金(IMF)は推計している。
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原油市場の価格指標が減産延長の必要性を強調した可能性は高い。北海ブレント先物のプロンプトスプレッド(当限月と来限月の価格差)は逆ざや解消の傾向にあり、世界の需給バランスが需要超過から供給超過に傾斜していることを示唆している。
今年の世界石油需要伸び見通し、引き続き軟化-国際エネルギー機関
原題:Oil Falls After OPEC+ Signals Plan to Return Barrels to Market、OPEC+ Extends Cuts But Lays Out Plan to Bring Barrels Back (1)、OPEC+ Agrees to Extend and Gradually Wind Down Oil Output Cuts(抜粋)