学校給食に天然トラフグ 福島県相馬市内の小中学校13校 地元の食材PR
近年相馬沖で漁獲量が増えている天然トラフグが25日、福島県相馬市内の小中学校13校の給食で提供された。 フグが市内の学校給食のメニューに登場するのは初めて。市内産の食材をPRし、地元の産業に理解を深めてもらう食育授業として、県の「ふくしま旬の食材等活用推進事業」の補助を活用し実施した。骨でだしを取り、身を加えしょうゆやみりんで味付けした「ふぐめし」約3千食を用意した。 桜丘小の給食が公開された。児童は「おいしい」「初めて食べた」と感想を言い合いながら、高級魚を使ったメニューに舌鼓を打った。相馬双葉漁協ふぐ延縄(はえなわ)操業委員長の石橋正裕さんが同校を訪れ、5年生94人を対象に授業を行った。トラフグの漁の様子、自主的に漁獲量を制限し資源を守る取り組み、ブランド化に向けた試みを児童に説明した。