【写真：Getty Images】

　オーストラリアサッカー協会は20日、同国の指揮官を務めていたグラハム・アーノルド監督が辞任したと発表した。アーノルド氏の後任には、横浜F・マリノスなどを指揮した経歴を持つケビン・マスカット監督が有力視されているようだが、本人は就任する意思がないようだ。オーストラリアメディア『THE AGE』が、現地時間20日に報じた。　 【一覧表】サッカー最新FIFAランキング1位～100位 　オーストラリアは、FIFAワールドカップ（W杯）26・アジア最終予選（3次予選）の開幕戦で、バーレーンに0-1で敗戦。次のインドネシア戦もスコアレスドローに終わり、多くの批判が集まっていた。これ以上勝ち星を落とせない状況の中、アーノルド監督が辞任。オーストラリアサッカー協会は、10月に組まれているアジア最終予選の中国戦までには、正式な後任監督を任命する方針を示している。 　オーストラリアの複数のメディアは、2021年夏から2023年冬までマリノスを指揮し、現在は上海海港の指揮官を務めるマスカット監督が、最有力候補に挙がっていると報じている。しかし『THE AGE』によれば、上海海港と契約延長を交わしたばかりで、オーストラリア代表監督の座に就くことを検討していないという。さらに、マスカット監督は、ヨーロッパのクラブで指揮を執ることが目標であるため、「代表チームへの就任は、彼を別の道へと向かわせることになるだろう」と伝えている。 　加えて『FOX Sports』は、マスカット監督の意思を記したうえで「他に候補に挙がっているのは、メルボルン・ビクトリーとウェスタン・シドニー・ワンダラーズの元監督トニー・ポポビッチ氏、FIFA2022ワールドカップでサウジアラビアを率いたフランス人のエルベ・ルナール氏、ウェスタン・ユナイテッドのジョン・アロイージ監督、そして現在、トッテナムでポステコグルー監督のアシスタントを務めるセントラル・シティの元監督ニック・モンゴメリー氏などだ」と報じている。