乃木坂46、「36thSGアンダーライブ」を完遂 “座長”奥田いろは「何も後悔はありません」 会場からは向井葉月へのコールも
ライブ後半では奥田を中心とした「アンダー」を筆頭に、メンバーが一丸となってアンダー楽曲を立て続けに披露していく。伊藤&林のダブルセンターによる「さざ波は戻らない」や佐藤楓をセンターに迎えた「届かなくたって…」といった3期生以降のメンバーを中心とした楽曲はもちろん、黒見を中心に据えて激しく展開される「Hard to say」や林が艶やかさを見せる「Under’s Love」も織り交ぜられ、アンダー楽曲の懐の深さを提示。そして、激しく点滅する照明演出を交えながら、松尾を筆頭に堂々とした佇まいで豪快なパフォーマンスを披露する「踏んでしまった」で、ライブは最高潮に到達する。 最後の楽曲に入る前に、座長の奥田が現在の心境を口にする。彼女は「私はこの3年間、アンダーメンバーとして活動してきました。当初は自分に自信を持てなくて、どう頑張ったらいいのか悩んだ時期もありました。そんなときに自分に与えられたのがアンダーライブという場所」とここまでの道のりを説明。続けて「今回座長として(ツアーを)回らせていただくことになり、こんなに貴重な機会ってないから、全身全霊で、後悔がないようにと臨みました。こうして千秋楽を迎え、私は胸を張って言えます。頑張りました。何も後悔はありません」と、力強く宣言してみせた。そして、最後に彼女を支えてくれたファンへ向けて感謝の気持ちを込めて、自身の初センター曲「落とし物」を情熱的に歌い踊り、ライブ本編を見事に締め括った。 アンコールではライブTシャツに着替えたメンバーが、「狼に口笛を」を元気いっぱいにパフォーマンスしてフロアの熱量を再び高めていく。その熱気は続く「指望遠鏡」でさらに上昇。メンバーは観客とコミュニケーションを図りながら、一体感を強めていった。 今回のアンダーライブの感想を求められると、吉田は「個人のお仕事があって、神奈川3日間しか参加できなかったけど、本当に楽しくて。みんなが主役になれるこの場所が大好きだなと、改めて思いました」と伝え、佐藤楓は「今回は乃木坂にとっても新しい挑戦。壁にもぶつかったけど、8年経ってもまだまだ新しく挑戦できることってあるんだなと思った期間でした」と振り返りつつ、「アンダーライブってそのときの座長の色が出るなと思っていて」と言って、座長の奥田を観客とともに「いろはちゃん、ありがとう!」と労う場面もあった。最後はメンバー、オーディエンスが「乃木坂の詩」でひとつになり、「36thSGアンダーライブ」千秋楽を無事終えた。 ライブはここで終了したが、座長の奥田からメンバーひとりずつへ向けたメッセージを、サプライズで届ける一幕も。そんな彼女の優しさに、メンバーは笑顔を見せたり涙を流したりして喜びを伝えた。さらに奥田は、卒業を控えた向井に対して「欲しいときに欲しい言葉をくれて、その愛にたくさん助けられました」と感謝を伝え、最後に「アンダーメンバー13人、それぞれ違った魅力を持っていて、今回はひとりひとりの魅力をお届けできたかなと思います。これからもアンダーライブを、乃木坂46をよろしくお願いします」と告げて、ステージをあとにした。 メンバーが去ったあとも、客席からの「乃木坂46コール」は鳴り止まない。すると、ステージにメンバーが再登場。奥田が向井に一言求めると、「私は8年間、アンダーライブに出る機会が多くて、だからこそこのライブへの想いは本当に大きくて。ここまで応援してくださってありがとうございます。これからもアンダーライブは続いていきますので、出演するメンバーの応援をよろしくお願いします」と挨拶してみせた。そんな向井に対し、フロアからは「葉月コール」が沸き起こり、彼女にエールを送る。最後はメンバー全員がマイクを使わずに挨拶をして、今回のアンダーライブを終了させた。 そして、インターネット配信の最後にはサプライズが。新たに37thシングルのフォーメーションが発表された。次回のアンダーセンターを務めるのは、5期生・冨里奈央。さらに「37thSGアンダーライブ」の開催が発表され、冨里が座長としてアンダーライブを引っ張ることが明らかになった。 12月11日に37thシングル「歩道橋」をリリースする乃木坂46。さらに10年ぶりの「大感謝祭」の開催や、NHK紅白歌合戦への出演も決定するなど、すでに年末に向けて活発な動きが発表されている。選抜、アンダー共に、今後の乃木坂46の活躍から目が離せない。