衆議院議員会館で江東区長のネット広告“撮影” 柿沢前副大臣の名前で会議室を手配
日テレNEWS NNN
東京・江東区の木村区長の陣営が、選挙期間中に公職選挙法で禁止されている有料のインターネット広告を出したとされる問題。関係者への取材で、問題の広告が柿沢未途前法務副大臣の名前で手配された議員会館の会議室で撮影されていたことがわかりました。 ◇ 10月31日に法務副大臣を辞任した、自民党の柿沢未途議員。自身のSNSに「法務副大臣を辞任いたしました」「本当に申し訳ありません」と謝罪の言葉を投稿したものの、国会や記者会見での説明は行っていません。 柿沢氏は今年4月に行われた江東区長選挙の際、木村区長に法律で禁止されている有料のインターネット広告を提案したといいます。動画が衆議院議員会館の会議室で撮影されたことが、2日、関係者への取材で新たにわかりました。会議室の予約は、柿沢氏の名前で手配されていたというのです。 木村区長は特捜部の調べに対し、柿沢氏に有料のネット広告を出すように提案されたと供述していますが、今年9月の説明では、柿沢氏の名前は出さず、“支援者”からの提案だと説明していました。 江東区 木村区長(今年9月) 「今回の件につきましては、私の支援者から4月上旬に、SNSで選挙運動がしたいとの提案をうけ、適正に行うものと理解して任せました」 柿沢氏は、木村区長が初登庁する際には駆けつけ、笑顔で拍手をおくっていました。 今回の事態に野党からは―― 共産党 志位委員長 「議員の辞職もさせなければならないというような問題です。それを強く求めていきます」 自民党内からも―― 自民党閣僚経験者 「どこかで自民党を離党してもらうしかない」 10月26日には、女性問題で山田太郎議員が政務官を辞任したばかり。相次ぐ政務三役の辞任に、自民党の幹部からは2日も厳しい声があがりました。 自民党 麻生副総裁 「政務三役の辞任が相次いでおります。甚だ遺憾であります」 自民党 森山総務会長 「今後こういったことがないように緊張感を持って、全てのことに取り組んでいくことが大事だと思います」 柿沢氏について岸田首相は「政治家として説明責任を果たしていくことは当然」と述べていますが、柿沢氏の事務所は「今のところ記者会見の予定はない」としています。